クリント・イーストウッド
1930年5月31日生。映画の監督、俳優、製作、作曲家。
もはや説明のいらない映画界の巨匠ですね。
そんな彼の映画人生は、俳優からスタートしています。数々の西部劇やアクション映画などに出演し、人気俳優としてその地位を築きました。
その後、監督としてもアカデミー賞で作品賞や監督賞を受賞するなど、次から次へと話題作を撮り続けています。
ここでは、映画界の巨匠クリント・イーストウッド監督作品の、おすすめ映画を紹介しています。
クリント・イーストウッド監督作品おすすめ映画20選!
ここからはクリント・イーストウッドが監督を務めた作品の中から、おすすめの映画を公開順に紹介していきます。
ぜひ映画選びの参考にしてくださいね!
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恐怖のメロディ
公開1972年|上映時間103分
クリント・イーストウッドの監督として初となるデビュー作品!主演も兼ねています。
カリフォルニアにある海辺の町でラジオDJをしている男が、出会った女性と一夜を共にした事をきっかけに恐怖体験をするスリラー映画。
かなり古い映画になりますが、初の監督作品ということでファンは観ておいて損はないでしょう!
今でこそ使い古された演出とはいえ、やはり巨匠イーストウッドの始まりを感じられるシーンがいくつも観られてワクワクしますね。
ストーカーとなる女の狂った描写が凄まじく、先の読めない恐怖と不快感に襲われる怪作です。
荒野のストレンジャー
公開1973年|上映時間101分
監督作品2作目となる西部劇アクション映画。
西部の町にストレンジャー(よそ者)の男が来訪したことから、町が混沌としていく物語。
ただの西部劇とは一味も二味も違う特異な作品になっています。
アウトローで傍若無人なイーストウッドが格好良く、そこに妙なホラーテイストがマッチした不思議な感覚があります。
ストーリー性やメッセージ性よりも、視覚的な刺激を楽しみたい時にオススメの映画です。
センチメンタル・アドベンチャー
公開1983年|上映時間123分
クリント・イーストウッドが監督、製作、主演を務める。また、実の息子と共演していることでも話題に。
カントリー歌手を目指して旅をする男と、その甥を描いたロードムービー・ドラマ。
夢に生きる男を演じるイーストウッドがとにかく渋くてかっこいいです。
カントリーミュージックと全体的にのんびりとした雰囲気が心地よく、かといって中だるみしないようユーモアを交えてあるので最後まで楽しく観られます。
こういう「夢に焦がれた生き様」に憧れる時期って誰にでもありますよね。
バード
公開1989年|上映時間161分
アカデミー賞録音賞を受賞した名作。
ジャズの天才であるチャーリー・パーカーの短い生涯を描いた伝記映画。
ジャズのファンでもあるイーストウッド監督の愛情と本気度が伝わってくる、しっかりとした重みのある作品です。
暗く悲劇的な内容ではありますが、34歳で幕を閉じた伝説の男の人生を丸ごと飲み込むような衝撃を感じることができます。
ジャズ好きじゃなくても、音楽ひいては芸術が好きな人は間違いなく観て損のないオススメの一本です。
許されざる者
公開1993年|上映時間131分
アカデミー賞4部門を獲得した、クリント・イーストウッド監督の代表作のひとつである西部劇。
妻を亡くして幼い子供2人と静かに暮らしていた男。ある日、若いガンマンに賞金稼ぎの話を持ちかけられ…。
単なる勧善懲悪のヒーロー的な西部劇ではなく、人間たちの内なる渾沌がじっくり丁寧に描かれています。
イーストウッドを語るうえで避けては通れない作品といっても過言じゃないでしょう。
ラストに向けてタイトルの『許されざる者』の意味が奥深く響いてくる、超オススメの傑作映画です。
パーフェクト ワールド
公開1993年|上映時間138分
ケヴィン・コスナーを主演に、クリント・イーストウッドが監督と助演を務めたクライムドラマ。
脱獄犯の男が、少年を人質にとって警察から逃走を続けるなかで起こる出来事を描く。
犯人と警察との激しいバトルや逃走劇というより、脱獄犯と人質の少年の間に生まれる人間関係を掘り下げていく作品になっています。
後半につれて温かい気持ちになっていき、いつまでもこの逃走を見ていたいと思わせるロードムービーのような仕上がりです。
切なく美しい感動がラストを締めくくる、良作おすすめ映画です。
マディソン郡の橋
公開1995年|上映時間135分
クリント・イーストウッド監督がメリル・ストリープと共演の名作ラブストーリー。
たった4日間の不倫という過ちの中に、永遠の愛を感じた男女の姿を描く。
不倫そのものを肯定したり否定したりするのではなく、そこを超えた確かな愛の存在を確認できる芸術的な映画です。
人間というものは数多くの選択肢の中から、たったひとつの人生しか選ぶことができないんだな…と改めて感じさせられます。
とても切なく、震えるような感動で涙腺が崩壊しますよ。
トゥルー・クライム
公開1999年|上映時間127分
ひょんな事から、死刑執行を目前に控えた囚人の取材をすることになった記者。そこで囚人の無罪を確信し、わずかに残された時間の中で真実を探っていく。
徐々に明らかとなっていく真実と、迫りくるタイムリミットにハラハラさせられます。
一見すると王道ストーリーのようでありながら、イーストウッド監督の世界観が反映されることで一筋縄ではいかない社会派サスペンスドラマに仕上がっています。
緊迫感のある映画を観たい時におすすめ。
ミスティック・リバー
公開2004年|上映時間138分
アカデミー賞ほか多数の賞で大絶賛されたヒューマン・ミステリー。
とある誘拐事件をきっかけに疎遠となった幼なじみの3人が、25年後、殺人事件の被害者遺族・容疑者・刑事という形で再会を果たす。
もうひとつの『スタンド・バイ・ミー』と謳っていますが、もっと殺伐とした物語になっています。
世の中の「不条理」と「罪」をテーマに、重くて苦々しい感情に支配され、ラストにはやるせない気持ちになります。
どっしりと心に響く映画が観たい時におすすめの一本。
ミリオンダラー・ベイビー
公開2005年|上映時間133分
アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を受賞した傑作。
田舎育ちの孤独な女性ボクサーと、彼女に心打たれたジムトレーナーの交流を描くスポ根ヒューマンドラマ。
よくある爽やかサクセスストーリーとは趣向がまったく違い、人間の芯を重厚な右フックで深くえぐるような作品です。
理不尽な世界で葛藤しながらも、「信頼」では語り尽くせない確固な絆で結ばれた2人の関係性にグッときます。
父親たちの星条旗/硫黄島からの手紙
公開2006年|上映時間132分/141分
クリント・イーストウッドが監督を務めたアメリカと日本の合作映画2部作。
大平洋戦争で激戦が繰り広げられた「硫黄島の戦い」を、日米の双方の視点から描かれる。
アメリカ兵、日本兵、どちら側から見ても戦争とは非常に残酷で悲惨なものであることが分かります。
ひとつの戦争を両方の立場から映すというのがどれだけ大切な事かを思い知らされる、歴史的にも重要な映画と言えるでしょう。
ぜひ2作とも合わせて観ることをおすすめします。
グラン・トリノ
公開2009年|上映時間117分
クリント・イーストウッド監督作品の中で最高傑作との呼び声も高い、至極のヒューマンドラマ。
朝鮮戦争の従軍を経験し、今は愛車と愛犬と孤独に暮らしている男。近隣に引っ越してきたアジア系の移民との交流をきっかけに、彼の心に変化が訪れていく。
全体的に静かでゆったりとした雰囲気が流れているにもかかわらず、まったく飽きの来ない秀逸な脚本と演出が心地よいです。
なんとも美しく心が洗練されるような映画で、監督としても役者としてもイーストウッドの天才ぶりを堪能するのに超おすすめ!
チェンジリング
公開2009年|上映時間142分
実話を基にしたクリント・イーストウッド監督作品。
ロサンゼルスで母子家庭の子供が行方不明になった。母は警察に捜索依頼をしたが、5ヶ月後に発見されて帰ってきた子供は、まったくの別人であった。
1920年代に実際に起こった事件とロサンゼルス警察の非道な行いを余すことなく描いています。
当時のロス警察の堕落ぶりが恐ろしいほどに分かります。これが実話というのは本当に怖くて、絶対に繰り返してはいけない過去だと感じさせますね。
絶望の淵で理不尽な状況に対抗する母の姿に胸を打たれる、おすすめの良作です。
インビクタス 負けざる者たち
公開2010年|上映時間134分
クリント・イーストウッド監督が実話をもとにした感動作品。
南アフリカ共和国で初の黒人大統領が、未だ根深く残る人種差別をなくすために、ラグビーのワールドカップ制覇を目指すスポーツヒューマンドラマ。
人種差別という重い問題をテーマにしながら、とても温かく前向きになれる映画です。
ラグビーについて無知であっても、人間と人間が色んな意味でぶつかり心震わせる内容には、感動と興奮が止まりません!
ヒア アフター
公開2011年|上映時間129分
「死」に触れた3人が織り成す「希望」と「再生」の物語。
クリント・イーストウッド監督が、マット・デイモンを主演に迎え、「死後の世界」を題材にした映画。
死者を描くのではなく、今をこの世界で生きる人々の苦悩や葛藤をメインに描きだしています。
人の死は誰しも身近に感じる瞬間があり、そういった時にどう前を向いていけばいいかを伝えてくれる作品ですね。
ジャージー・ボーイズ
公開2014年|上映時間134分
巨匠クリント・イーストウッド監督が、まさかの名作ミュージカルを映画化!
貧しい町に生まれた4人が類まれな歌だけを武器に、栄光と挫折のなかを生き抜いていく。
1960年代に活躍した実在の「ザ・フォー・シーズンズ」の物語ですが、そのグループを知らなくても聴いたことのある曲ばかりで楽しめます。
これまでのイーストウッドのイメージを覆すような作品で、後半にかけて加速度的に高揚感が増していきます。
アメリカン・スナイパー
公開2015年|上映時間132分
米軍史上最強のスナイパーは、心優しき父親でもあった。実在の人物のベストセラー自伝を、クリント・イーストウッド監督が映画化。
良き父親でありたいという願いとは裏腹に、160人もの敵を射殺した伝説のスナイパーが、苦悩と葛藤にもがく姿が描かれる。
正義とは何なのか、何が悪なのか、そういった戦争の裏にある空虚さや無情さを突きつけられるようです。どれだけ戦場において英雄であっても、結局は誰しもが一人の「人間」なのであると思い知らされます。
ハドソン川の奇跡
公開2016年|上映時間96分
ニューヨークで実際に起こった航空機事故で奇跡的な生還を果たした機長の手記を、クリント・イーストウッド監督が映画化。
乗員乗客155人を乗せたままコントロールを失った航空機を、ハドソン川に着水させ全員を生還させた機長。ヒーローとされる一方で、国家運輸安全委員会から厳しい追及が行われる。
まさに奇跡と呼ぶに相応しい出来事であり、機長の仕事に対するプライドや責任感がひしひしと胸を打ってくる感動作です。
トム・ハンクスの演技がもはや本物なんじゃないかとさえ思えてしまうほどに、1人の人生をしっかり映し出しています。
15時17分、パリ行き
公開2018年|上映時間94分
ヨーロッパで起こった無差別テロを、俳優ではなく本人たちを主演に配して映画化。
アムステルダムからパリへと向かう列車の中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別テロを始める。そこにたまたま居合わせた乗客が大惨事を食い止めるまでを描く。
テロリストとの闘いを描いていくのではなく、ごく普通の若者たちがそこに至るまでの過程をじっくりと映し出しています。
ドラマチックな物語があるわけではありませんが、勇気ある大きな決断を下すまでの心情の変化を繊細な描写で見られる、貴重なおすすめ映画です。
運び屋
公開2019年|上映時間116分
クリント・イーストウッドが10年ぶりに監督&主演で撮った晩年の傑作。
仕事ばかりで家族をないがしろにし、孤独になった老人が金のために麻薬の運び屋をしながら、大切なものを見つめ直していく。
イーストウッドと主人公の生き様がリンクして、表情ひとつひとつが深い味わいを出しています。
多くを語らないのに伝わってくるモノは多大で、家族の話には思わず涙。間違いばかりの人生でも、いつか正しい道を選択すれば人は変わるのだと感じられる、超おすすめの一本です。
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クリント・イーストウッド監督作品おすすめ映画を紹介しました。
もうかなりの年齢ですが、まだまだ傑作を残しつづけてほしいものです。今後の作品にも注目ですね。
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