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映画『人魚の眠る家』ネタバレ感想|東野圭吾の泣ける感動ミステリー

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人魚の眠る家

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公開2018年11月16日|上映時間120分

 

娘を殺したのは、私でしょうか。

 

東野圭吾のベストセラー小説を堤幸彦監督がメガホンをとり映画化!篠原涼子西島秀俊が夫婦役として映画初共演になります。旬のイケメン坂口健太郎、映画出すぎアイドル川栄李奈も出演しております。私じつは川栄ちゃん最近お気に入りですわ。

本作、東野圭吾の作家デビュー30周年を記念して書かれたそうで、いわば日本を代表するミステリー作家の30年の集大成となる作品ってことです。これがまた衝撃的かつ感涙必至の超大作らしいから期待してもいいですよね?

まぁ、試写での東野圭吾いわく「原作者が泣いたらかっこ悪いという思いから懸命に涙は堪えましたが、皆さんは遠慮なく泣いてくださって結構です。」ってんで、期待してもいいですよね!

 

どどん!映画『人魚の眠る家』紹介します!

 

 

作品情報

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『人魚の眠る家』あらすじ

離婚寸前の夫婦のもとに、ある日突然、届いた知らせ。「娘がプールで溺れたーー」。愛するわが子は意識不明のまま、回復の見込みはないという。奇跡を信じる夫婦は、ある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていくーー。

 

映画『人魚の眠る家』公式サイトより引用

 


映画『人魚の眠る家』 予告編

 

 

監督:堤幸彦

『トリック劇場版』『20世紀少年』『イニシエーション・ラブ』『天空の蜂』など多数の話題作で監督を務めてきました。

映画だけでなく、TVドラマや舞台、ミュージックビデオなどを手掛けています。バラエティ番組の演出を務めていた経験もあるからなのか、カメラアングルや効果音など少し独特に感じることが多々あります。

今作はコミカルな雰囲気ではなさそうですが、東野圭吾原作の映画化は『天空の蜂』でも成功しているので仕上がりが楽しみです!

関連記事:堤幸彦監督の映画おすすめ作品を紹介!最新作は『人魚の眠る家』

 

原作「人魚の眠る家」:東野圭吾

東野圭吾の作家デビュー30周年を記念して書かれた、累計100万部のベストセラー小説です。大ヒットした『探偵ガリレオ』シリーズや『新参者』シリーズほか数々の小説が映画化されている、日本を代表するミステリー作家ですね。小説に興味なくても知らない人いないんじゃないのかしら。今や、良くも悪くも「東野圭吾」の名前がつくだけで客が集まりますからね~。

 

キャスト

篠原涼子
(役:播磨薫子)

『冷静と情熱のあいだ』『THE 有頂天ホテル』『アンフェア』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などに出演。

もっと主演級で映画にバンバン出てる印象があったんですけど、そうでもなくて意外とドラマのほうが多いんですよね。あとは舞台やバラエティやCMなど、とにかくずっと何かしら活躍しつづけています。昔から全然変わらず綺麗だし好きな女優さんです。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』では女子高生の制服を着たシーンがありましたけど、全然イケる(←何が?)

今作では、愛娘が事故により意識不明となってしまった母親の役です。

 

西島秀俊
(役:播磨和昌)

『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』『劇場版 MOZU』『クリーピー 偽りの隣人』『散り椿』などに出演。

この人って、格好いいし演技も悪くないんですけど、なんか作品が当たらないイメージあるんですよねー。私的に、主演っぽい雰囲気なのに主演よりも助演の立ち位置がしっくりくる不思議な役者さんですw

今作では、愛娘が事故により意識不明となってしまった父親であり、IT機器メーカー・ハリマテクスの社長という役です。

 

坂口健太郎
(役:星野祐也)

『ヒロイン失格』『64-ロクヨン- 前編/後編』『君と100回目の恋』『今夜、ロマンス劇場で』などに出演。

モデル出身のスタイル最強な塩顔イケメン。恋愛系が多いですが、アクのない自然な演技をするので、わりとどんな役でも違和感なく溶け込みますね。顔も演技もサッパリ系だな!

今作では、ハリマテクスの研究員であり、社長である播磨和昌から研究分野の最新技術を娘の治療に活かせるか相談を受けます。

 

川栄李奈
(役:川嶋真緒)

『亜人』『嘘を愛する女』『センセイ君主』などに出演。

元AKB48のメンバーでおバカキャラとして人気を集めましたが、演技に関しては突出した才能があり身体を張ったアクションもこなせます。卒業後は完全に立派な女優です。

今作では、動物病院の助手であり星野の恋人役です。研究にのめり込んでいく星野を心配します。

 

他キャスト

山口紗弥加/田中哲司/田中泯/松坂慶子/斉木しげる/大倉孝二/駿河太郎/ミスターちん/遠藤雄弥/利重剛/稲垣来泉/斎藤汰鷹/荒川梨杏/荒木飛羽

 

 

感想(ネタバレあり)

ここからは鑑賞後のネタバレを含む感想になります。まだ観ていない人はご注意ください。

 

東野圭吾原作と堤幸彦監督。

うん、これは……!

期待と心配が半々だ!

ってとこで、あまりハードルを上げずに鑑賞してまいりましたよ。

 

まぁ大方その予想は当たっていまして、良くも悪くも特徴がしっかり出ていました。

東野圭吾30周年の集大成としては無難なところに落ち着いたかなぁという印象です。

 

後半から雰囲気が急変

前半は娘が意識不明となった悲しみと、延命治療により少しでも身体を健康に保とうと周囲の人間が団結していく姿が描かれていきます。

ミステリーの欠片もない、ヒューマンドラマとして進んでいきます。

 

病院からは脳死と診断され回復の見込みは無いと言われながらも、奇跡を信じて懸命な介護をつづける。

というベタな展開ながらも、ロボットアームではなく人体へ直に電気信号を送って動かそうとする研究が加わることで飽きずに観ていられます。近い将来で本当にありそうなレベルの科学技術だというのが、物語に入り込みやすくしてくれていますね。

 

ところが、あるシーンを境に物語は一転します。思わず「いや、怖っ」と声を出しそうになりましたよ。

ひとすじの光明であった科学技術が、踏み越えてはいけない領域まで足を突っ込んでしまった瞬間です。

ここからは前半と打って変わり、ミステリーというかある意味ホラーのような空気感をまとっていきます。

この転調はかなり効果的で、「これは予想だにしない展開に進んでいくんじゃないか?どうなってしまうんだ?」と、ぐっと引き込まれましたね。

さらに話がどんどんヤバイ方向へと加速していきます。母である薫子は完全に周りが見えなくなって、取り憑かれたように娘の治療に没頭していく。それは常軌を逸しており、周囲の人間を傷付けてしまうほどです。

そして物語はクライマックスを迎えます。

 

泣かされてしまいました

もうみんな、内心では思っていました。

「瑞穂はすでに死んでいる。母のやっていることは幻想に過ぎない」と。

そこから生まれた衝突により、薫子はとんでもない行動に出ます。

 

脳死が人の死なのか?心臓が停止すれば人の死なのか?

人の死を決めるのは法か?医学か?思想か?

 

これは本当に衝撃的なシーンでした。考えさせられる、とかいう範疇を超えています。

「娘を殺したのは、私でしょうか?」

このセリフが、こんな深い意味を持っていたとは。正解なんて出せない。劇中の登場人物たちも、私も。

 

凶行に出ようとする薫子をみんなで止めます。

夫は体を張って止め、「瑞穂を殺さないでくれ」と嘆願する。

薫子の妹の娘は、瑞穂の死の真相を告白し、「瑞穂ちゃんには生きていてほしい」と言います。

瑞穂の弟は、また学校でいじめられるかもしれないのに、「お姉ちゃんは生きてるって、ちゃんとみんなに言うから」と泣きじゃくります。

 

そうです。みんな「瑞穂はすでに死んでいる」と頭では理性的に考えていながら、心では「瑞穂はまだ生きている」と感じているんですね。

でないと、あそこまで止めません。

これは本当に難しいシチュエーションです。もしも自分があの場に立たされならどうでしょうか?

きっと私も「娘はもう死んでるも同然なのに、死を受け入れられない者のエゴで、自己満足のために操り人形のような扱いをしている」と考えるでしょう。

しかしながら、あの場で「死んでるから好きにどうぞ」なんて割り切れる人が果たしているでしょうか。

 

このクライマックスシーン、見事に泣かされました。まぁ、ちょっと誘い泣きのオンパレードでゴリ押ししてきた感じはありますけど、感情を揺さぶられたのは事実ですw

悪人なんて誰もいなくて、正解か間違いかは置いといて全員が善意というか「良い方向」に向かおうとした結果なんですよね。だから余計に切ない。

 

結末は蛇足

クライマックスシーンまでは私的に良かったんですよね〜。

だけど、その後からラストまでが明らかに蛇足。

やたら長いし、なんか結局は考え方だけ変わって円満解決みたいになってるけど、やってる事あんまり変わってない。弟のケアとか、ちゃんとできてるのか?

一応いくつか伏線回収とかされてるものの、もうちょっとスマートに回収できなかったのかね。取って付けたように感動的なエピソードもあるけど、もうさっきまでの感情移入がなくなって客観的に「ふーん」としか思えない。

夢に出てきた娘が感謝して「嬉しかったよ」と言うのも、感傷的にしようとして物語の趣旨とズレちゃってます。

ご都合主義も散見されて萎えました。

 

蛇足といえば、研究者である星野のプライベートも不要すぎる。川栄ちゃん好きだけど要らなかったよ。

星野が薫子に必要以上の感情を持っている描写とか余計で、彼はもっとシンプルに研究に取り憑かれてしまった役で良かったと思います。

他にも登場人物が無駄に多いせいで枝分かれした先のエピソードが細くなってしまい、物語の厚みが無くなってしまったのではないでしょうか。

それだったら薫子の妹の娘とか、瑞穂の弟とか、子供たちの心情をもうちょっと深掘りしてほしかったかなぁ。

 

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『人魚の眠る家』まとめ

おすすめ度:☆☆☆(3/5)

篠原涼子と西島秀俊の共演のほか、人気の若手とベテラン俳優もほどよく出演しており、幅広い層が楽しめる映画でしょう。

気になる部分も多々ありましたが、衝撃的な展開もあり感動もあり、ってことで概ね面白かったです!