ヴェノム
2018.11.7 感想を追記しました。
公開2018年11月2日|上映時間112分
最も残虐な悪、誕生。
スパイダーマンの最大の宿敵として知られるヴェノムの誕生を、ルーベン・フライシャー監督のもとトム・ハーディ主演で映画化です!もう見た目がやばい!えげつない!
マーベルコミック史上、最凶最悪のキャラクターが新たなダークヒーローとして描かれます。マーベルファンなら100%観ないといけませんね~。
映画『ヴェノム』についてご紹介していきまーす。
作品情報
『ヴェノム』あらすじ/予告動画
社会の暗部に迫る新聞記者のエディ・ブロックは、人類の進化を研究しているライフ財団を追っていた。彼らは謎の生命体シンビオートを使った人体実験を繰り返しており、政府もそれを黙認しているという。研究施設に潜入したエディは、シンビオートに接触。それを機に彼の肉体は変化し…。
シンビオートは自由に形状を変える地球外生命体。寄生され、スーツのように全身を包み込まれたエディは、悪魔のような姿をしたヴェノムと化し、圧倒的なパワーで人々を戦慄させていく。そんなヴェノムには、エディとシンビオート、2つの意思が同居。初めは意に反して暴れるヴェノムに抵抗していたエディだが、しだいにその力に魅せられていく。さらに、“彼ら”の前に謎の敵が現れ、激しいバトルを繰り広げる!
監督:ルーベン・フライシャー
『ゾンビランド』『L.A. ギャング ストーリー』のルーベン・フライシャーが監督を務めます!コマーシャルやミュージックビデオを手掛けてきたらしいですね。映画監督としては新参であるものの、デビュー作『ゾンビランド』が大成功をおさめ、これからの映画制作に注目が集まっています。
個人的に、好きなゾンビ映画を聞かれたら第一に『ゾンビランド』と答えるほどお気に入りなので、期待が大きいです!
主要キャスト
トム・ハーディ
(役:エディ・ブロック/ヴェノム)
『インセプション』『ダークナイト ライジング』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント: 蘇えりし者』ほか数々のヒット作に出演している旬の人気スターですね。
『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』では全編を通して一人のみの出演という前衛的な試みで度肝を抜かされましたよ。もう本当この人だけで延々と画がもってしまうほど演技が濃厚なんですよね~。
今作では、違法な人体実験を行うライフ財団に潜入したところ謎の地球外生命体シンビオートに寄生され、共存する悪と内なる闘いを強いられます。
ミシェル・ウィリアムズ
『シャッター アイランド』『ブルーバレンタイン』『マリリン 7日間の恋』『マンチェスター・バイ・ザ・シー 』『ゲティ家の身代金』ほか数々のヒット作に出演。アカデミー賞主演女優賞や助演女優賞にノミネート経験もある実力派女優です!
リズ・アーメッド
『ナイトクローラー』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ウーナ』などに出演。『ナイトクローラー』で主人公の相棒役として注目を浴びて以降、徐々に活躍の場を広げている新鋭の俳優です。
他キャスト
スコット・ヘイズ/リード・スコット など
感想(ネタバレあり)
ここからは鑑賞後のネタバレを含む感想になりますので、まだ観ていない人は注意してくださいね。
さすがヴェノムと言いますか世間の期待がかなり大きかったようで、公開初日からTwitterでは感想ツイートがばんばん流れていまして。できるだけネタバレしない状態で観たかったのですが「ヴェノムかわいい」みたいな感想をつい目の端にとらえてしまいました。(自業自得)
私的には、本作は「エディの正義感と、内なるヴェノムの悪による苦悩と葛藤を描いている」ものだと思っていたんですけど、「ん?かわいい?これ期待してるのと違うんじゃねーの…?」という思いがよぎりました。
で、結果として「ヴェノムかわいい」は正解でありまして、まったく最凶最悪じゃなければシリアスな葛藤なんかもなく、わりとコミカルでポップな仕上がりになっていました。じゃあ期待外れだったのかと言いますと、良い意味で裏切られた…つまりは思っていたのと違うけど面白かった!というのが率直な感想になります。
まずエディが寄生されるヴェノムは地球外生命体シンビオートの中では「負け犬」であることが同情すべきポイントになっています。それゆえ同じように仕事と恋人を失った「負け犬」のエディに同調して気に入り、地球を守ろうとするわけです。そう、地球を守るいい奴なんですよね。しかもエディの言うことをめっちゃ素直に聞くやんw
エディもエディで、どんどん悪にむしばまれていくのかと思っていたんですけど、最後まで正義感のある良い奴です。あえて言うなら「悪い奴は喰ってもいい(殺していい)」という部分がヒーローの中では残虐と言えるでしょうか。
ストーリー展開としては、まぁ王道でとくに言うことは無いですね。落ちぶれ男がヒーロー覚醒して悪者をやっつける、っていうね。ただアクションはとても良かったです。特にシンビオートのリーダーとの戦闘シーンは見応えありました。シンビオート同士のド派手なバトルの中にエディたちが見え隠れするCG演出にはワクワクするものがありました。
色々言いたくなる部分もありましたが、ほぼ許せる範囲内でした。どうしても気になってしまうのは「ライフ財団、堂々とやらかしすぎ問題」ですかね。もうちょっと水面下で動きながらエディたちを追い詰めていってほしかったです。あんなん完全に警察も政府も世間からもバレバレで大問題になって終了でしょうよ。
あと、これは本当に仕方ないことではあるんですけど、どうしても『寄生獣』を連想してしまいましたね~。設定もそうですし、「人間こそが地球の寄生虫だ」みたいなセリフなんて、もうほぼ同じセリフが『寄生獣』にもありましたからね…。
とはいえトム・ハーディの熱演とコミカルな掛け合いによるバディムービー感がとても面白く、予想していた内容とは違いましたが満足のいく出来に仕上がっていたと思います!
まとめ
おすすめ度:☆☆☆☆(4/5)
さすが『ゾンビランド』の新鋭ルーベン・フライシャー監督だけあってポップな印象で退屈させずにテンポよく物語を進めてくれました。圧倒的なCGによる映像演出も見どころの一つです。素直でかわいいヴェノムがこれからどんな活躍をしていくのか楽しみですね。
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では、おわります。