イーライ・ロス
1972年4月18日生。映画監督、脚本家、俳優。
巨匠クエンティン・タランティーノの後継とも評価される次世代の映画監督です!『ホステル』『グリーン・インフェルノ』などのホラーをはじめ、他のジャンルにも積極的に挑戦する気概をもちます。さらに『イングロリアス・バスターズ』などで俳優としても活躍する器用な映画人です。
ここでは、そんなイーライ・ロスの魅力と、彼の作品たちを紹介します!
作品の特徴
①クエンティン・タランティーノと仲良し
イーライ・ロスは巨匠クエンティン・タランティーノに高く評価されているようです。ロス監督作品でタランティーノが製作総指揮を務めたり、逆にタランティーノ監督作品にロスが俳優として出演したりしています。なんだか師弟関係のようで微笑ましいですね!
②嫁を出演させがち
イーライ・ロスの妻は、女優のロレンツァ・イッツォです。『グリーン・インフェルノ』や『ノック・ノック』では妻を主要キャストとして出演させています。
職権濫用か!?と言いたいところですが、これがなかなかハマり役なんだよなぁ。おそらく、これからも出演するんじゃないかと思われます。
③好奇心旺盛?ポジティブ?
ホラー映画のイメージが強かったイーライ・ロスですが、最近はアクションやファンタジーなどジャンルを広げています。あんなにグロを作りまくっていたのに、『ルイスの不思議の時計』だなんてファミリー向けコメディほっこりファンタジーを撮るなんて!誰かとぶつかって中身がすり替わったのか!?
また、YouTubeにアップされたフェイク映画予告に勝手に自分の名前が入っているのを知ったイーライ・ロスは、自ら製作として映画化を実現させるなど面白い試みを積極的に行っています。
だけど難しい事やメッセージ性よりも「エンターテイメント性を何より重要視する」という姿勢は一貫しているように感じます。次はどんな作品を撮るんだろう?と今後が気になる監督の1人ですね!
監督作品
ここからは、イーライ・ロスが監督を務めた映画を紹介していきます!ホラー映画が多いですが、最近はアクションやファンタジーも手掛けてきているので、これから活躍の幅がどんどん広がりそうです!
キャビン・フィーバー
公開2005年|上映時間93分
イーライ・ロスが監督、脚本、製作を務めた長編デビュー作となるパニックホラー!
山小屋へ遊びにきた5人の若者たちが、謎のウイルスに感染して恐怖に陥っていく。
これでもかと分かりやすく、もはやB級映画マニュアルに沿ったかのような「B級ホラーあるある」が詰まっています。とりあえず試しに映画を作ってみたよ、という感じの作品ですw
ホステル
公開2006年|上映時間93分
イーライ・ロスが監督、脚本、製作を務めた出世作!
美女たちがいるとの噂があるホステルへ向かった男2人が、想像を絶する恐怖体験をするサディスティックホラー。
製作総指揮にクエンティン・タランティーノを迎え、三池崇史監督がカメオ出演していることでも有名ですね。かなり痛々しいグロテスクシーンや性的な描写も多いため、観る人を選ぶ作品ではあります。
ホステル2
公開2007年|上映時間94分
出世作『ホステル』の続編。
今度は女子大生3人がヨーロッパ旅行中に訪れたホステルでの恐怖体験を描いています。
前作よりもグロテスクが増したように感じます…!ホステルは日本人にとってあまり馴染みがない宿泊施設ですが、実際に外国ならありえそうなリアリティのある物語で、それが余計に恐怖感を与えます。
グリーン・インフェルノ
公開2015年|上映時間101分
食人族をモチーフに世界を震撼させた、イーライ・ロス監督の代表作!
アマゾン奥地のジャングルで人間を食べる部族に捕らえられた若者たちの行く末を描いた衝撃ホラー。
かなり残酷なシーンが多いですが、皮肉めいた風刺的な意味合いも(たぶん)込められていて、ストーリーとしても面白いです。監督の妻であり女優のロレンツァ・イッツォが出演してます。
ノック・ノック
公開2016年|上映時間99分
キアヌ・リーブスを主演に迎えた、快楽と破滅の物語。
理想の家庭を築いた父親が、ひとりで留守番中に訪れてきた美女2人の誘惑に負けた事から始まる地獄を描いたサイコスリラー。イーライ・ロス監督の妻であり女優のロレンツァ・イッツォも出演。
リアルに怖いです、男としてw こんなに悲惨なキアヌ・リーブスが観られるのは本作だけでしょう!あと、妻をキアヌと一夜をともにさせる監督の変態性にじわじわくる…。
デス・ウィッシュ
公開2018年|上映時間107分
『デス・ウィッシュ』イーライ・ロス監督がブルース・ウィリスを主演にガチガチの本格ガンアクションに挑戦だ!
ルイスと不思議の時計
公開2018年|上映時間105分
監督以外で携わった作品
イーライ・ロスは製作、脚本、俳優としても映画に携わっています。ここからは監督以外で参加した作品について紹介していきます!自身の監督作品と見比べてみるのも面白いですよ。
ラスト・エクソシズム
公開2011年|上映時間88分
監督ダニエル・スタム、製作イーライ・ロスによるモキュメンタリー形式のホラー。
ドキュメンタリーに出演して悪魔祓いを行なったら、撮影中に異変が起こり始める。
二転三転とする展開と、エクソシスト系映画の概念を覆すストーリーが面白いです。女の子の演技がすごすぎ!
アイアン・フィスト
公開2013年|上映時間95分
イーライ・ロスが製作、脚本として参加した異色カンフーアクション。
19世紀、中国。両腕を失った男が鉄の拳を装着して復讐に挑む。
この作品は知らん!機会があったら観てみたいですね(遠い目
クラウン
公開2015年|上映時間100分
イーライ・ロス製作によりフェイク予告動画が映画化!
映画学校の仲間たちがYouTubeで偽物の映画予告編を、勝手にイーライ・ロスの名前を用いてアップしたところ、ロス本人が映画化を提案。そんな事ある?w
デス・プルーフ in グラインドハウス
公開2007年|上映時間113分
クエンティン・タランティーノ監督作品にイーライ・ロスが出演。
殺人鬼と美女たちのカーアクション。イーライ・ロスが出てるなんて知らんかった。
イングロリアス・バスターズ
公開2009年|上映時間152分
クエンティン・タランティーノ監督、ブラッド・ピット主演の話題作にイーライ・ロスが共演。
ナチス占領下のパリを舞台に描かれる戦争映画。バイオレンス描写が多いですがユーモアたっぷりで面白い!タランティーノらしいエンターテイメント性の高い作品です。
ピラニア3D
公開2011年|上映時間90分
アレクサンドル・アジャ監督作品にイーライ・ロスが出演。
1978年のパニック・スリラー映画『ピラニア』を3D作品としてリメイク。R15指定だけあって、ゴア描写とエロティックな要素が満載の、ある意味で上質なB級感を楽しめます。
THE JOYUREI 女優霊
公開2011年|上映時間86分
中田秀夫監督の邦画『女優霊』をハリウッドでリメイク。
いわくつきのスタジオで映画を撮影していると、奇怪な現象が起こっていく。
イーライ・ロスは俳優として参加。あ、オリジナルのほうがずっと面白いです…。
アフターショック
公開2013年|上映時間89分
イーライ・ロスが脚本、製作、主演を務めたサバイバルスリラー。
チリ旅行中に起きた大地震によって、略奪者や脱獄犯や余震の恐怖に襲われながら生き残ろうと奮闘する。
自然災害と人間の、両方の恐ろしさが描かれています。テンポ良く気楽に観られる作品です。
まとめ
イーライ・ロスの魅力と作品について紹介しました!
監督に俳優にと多才で、ジャンルも広げている面白い映画人ですね。現時点で公開予定の作品もいくつかあるので、観たら追記していきたいと思います!
では、おわります。