クワイエット・プレイス
公開2018年9月28日|上映時間90分
音を立てたら、即死。新体感サバイバルホラー!
本物の夫婦であるエミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーが夫婦役で共演し、『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり』を超える大ヒットを記録したという話題作です!
人類を襲う正体不明の何者かによって、地球は壊滅状態に。重要となるポイントは「音を立ててはいけない」という事らしいです。無理だろぉ!そんなん余裕で死ねる!
息をひそめて鑑賞したい『クワイエット・プレイス』について紹介しますよ!
作品情報
『クワイエット・プレイス』あらすじ/予告動画
音を立てると“何か”がやってくる。
音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。
その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。
手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、
なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。
果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか――?
監督:ジョン・クラシンスキー
エミリー・ブラントの実の夫でありながら、本作では監督・脚本・製作総指揮を務め、さらには夫婦役で共演しています。これまでにも『最高の家族の見つけかた』で監督を務めたほか、『プロミスト・ランド』で製作・脚本、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で製作総指揮を務めるなどしてきました。
主要キャスト
エミリー・ブラント
(役:エヴリン)
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『ボーダーライン』などに出演しています。
なんだか勝手に戦う女性なイメージを持っていますが、今回は荒廃した危険な世界で妊娠している母親の役です。芯の強さを感じさせる演技を今まで見せてきましたが、今作では追い詰められてどんな表情を見せてくれるのか!?というか実の夫が監督として指示してきたりするの嫌じゃないのかな!?
ジョン・クラシンスキー
(役:リー)
『13時間 ベンガジの秘密の兵士』『プロミスト・ランド』などに出演。
今作では監督・脚本・製作総指揮を務め、家族を守る父親役として出演もしています。すごいね!めちゃくちゃ髭が伸びているのは、電動バリカンが使えないからか?カミソリ派じゃないんだね!実の妻と共演するだけでなく、監督として仕切らなくちゃいけないのはどういう気分なんでしょう。私だったら恥ずかしいなぁ。
ミリセント・シモンズ
(役:リーガン)
『ワンダーストラック』に出演して称賛をうけた新鋭の女優。
今作では、聴覚障害をもつ娘という難しい役どころを演じます。
ノア・ジュプ
(役:マーカス)
『サバービコン 仮面を被った街』『ワンダー 君は太陽』などに出演。
とても自然な演技をする子役です。綺麗な顔立ちをしているし、将来が楽しみだ!今作では息子の役です。がんばって生き延びるんだぞ~。
感想(ネタバレあり)
結構ビビらされたぜ!
音を立てたら「何か」に瞬殺されてしまうという設定上、基本セリフもほとんどなく手話で会話し、物音もあまり出ないようにします。おかげで常にひりひりした空気感があり、急にでっかい音鳴らしてきてビクゥッ!となります。普通のホラーでいうところの「くるぞくるぞ…」状態が常にあるわけですよ。まぁこの手の洋ホラーは精神的に追い詰めてくるタイプじゃなくて音で脅かしてくるタイプなんで分かっちゃいるんですけどね。
クリーチャーは怖いけどそんな強くなくない?
「何か」という得体の知れない言い方をしてますけど、要は地球外生命体が隕石に乗って降り立ったわけですよ。しかも何体も。エイリアンとかプレデター的な。でも知能レベルはあまり高くないようです。視覚は完全に無く、嗅覚もたぶん無いか弱いです。その代わり聴覚が異常に発達しており、身体能力もえげつない。そのうえ、外皮が鎧のように固い。少し大きめの音を出したらすぐにどこからともなく走ってきて、鋭利な腕でざっくりやられます。こわい。ちょーこわい。序盤のほうは「こいつらよく1年以上も音を立てずに生活することができたな…」と思いましたよ。
だけど、弱点は誰でも思いつくレベルじゃないか!新聞で異常聴覚のことが出回っているくらいの猶予があったのだから、まずはそこを突いてみようって政府とか軍は考えますよね。しかも頭部はわりとパカパカ内部が見えるから、そこを狙えば猟銃で殺せてしまう…。一般人は太刀打ちできないかもしれないけど、軍はマジで何をやってるんだw
ツッコミどころは多いけど面白かったよ
ほかにも素人レベルで作った遮音の部屋にいれば安全とか、滝のそばみたいな大きい音の近くにいれば平気だったりと、何かと対策が多い。滝のそばで生活しろよ、と思いましたハイ。子作りはきっと滝のそばで…()
そんな感じで設定に関してはツッコミどころが多いんですけど、ストーリーにおいては感情移入ができて楽しめました。他人はほとんど出てくることがなく、家族の愛と助け合いがメインで描かれている感じです。なので次から次へと人が死んだり、グロテスクなシーンもほぼありません。思っていたよりホラー要素は薄く、「危機に直面したときの家族の支えあい」を伝えてくれる作品でした。
実際の夫婦が作り上げた映画、というのがここで活きてきたんだよ!なるほどなぁ!
『クワイエット・プレイス』まとめ
オススメ度:☆☆☆(3/5)
比較対象が『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり』なのが妙に納得です。怖がらせるだけのホラーではなく、守るべきものがあるときに人は恐怖に立ち向かうことができる、というメッセージ性のある作品に仕上がっています。
エミリー・ブラントの演技って本当に好きです。表情の作り方がすごい。ていうか、やっぱり戦う女性なのねw きっと最後、あのあとクリーチャーを殲滅しますよ、彼女なら。それとね、息子役のノア・ジュプの演技が素晴らしかったです。今後さらなる活躍が見込めそうです。
では、おわります。