としまる映画堂

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映画『バーバラと心の巨人』ウサギ耳のマディソン・ウルフがかわいい、クリス・コロンバス製作のファンタジー!

バーバラと心の巨人

2018.10.18 感想を追記しました。

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公開2018年10月12日|上映時間106分

 

悲しみを勇気に変えて、バーバラは巨人に立ち向かう。

『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス製作によりグラフィックノベル「I KILL GIANTS」を映像化した、心温まるファンタジー映画です!主役のバーバラを演じるマディソン・ウルフのウサギ耳をつけた姿がなんとも可愛らしい。タイトルや「少女の苦悩と再生の物語」という宣伝文句でネタバレ感が否めませんが、ぶっちゃけ予告編の動画を観ただけで感動しそうになったので期待が高まります!

 

ここでは、そんな『バーバラと心の巨人』について紹介していきます。

 

 

作品情報

U-NEXT

『バーバラと心の巨人』あらすじストーリー

風変わりな少女バーバラには、やがて襲来する「巨人」を倒すという使命があった。ところが姉カレンやモル先生、初めての友人である転校生ソフィアですら、巨人の存在を全く信じようとしない。そしてついにバーバラの前に巨人が現われ、ある試練をもたらす。

 

バーバラと心の巨人 : 作品情報 - 映画.comより引用

 


映画『バーバラと心の巨人』予告編

 

 

監督:アンダース・ウォルター

知らない監督さんだったので調べてみると、どうやら長編映画の監督は今作が初のようです。『ヘリウム』第86回アカデミー賞短編実写賞を受賞した経歴があるとのことで、その実力は確かでしょう。

とりあえず長編デビューおめでとうございます!そして今後のさらなる活躍を期待!

  

製作:クリス・コロンバス

『ハリー・ポッター』『ナイト ミュージアム』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ピクセル』など数々のファンタジー話題作を手掛けてきたクリス・コロンバスが製作を務めます。わりと子供向けだったり家族で観て楽しめるような作品が多いので、きっと今回も観やすい作りになっていると思います。

 

原作「I KILL GIANTS」

原作はグラフィックノベル「I KILL GIANTS」で、作者は原案・文章のジョー・ケリーと、イラストレーターのケン・ニイムラの共同作です。ジョー・ケリーは脚本、製作として映画化に携わっています。絵の雰囲気がすごく好みです。かあいい///

ところで余談ですが、日本版の映画ポスター(一番上の画像)はポップで可愛らしいデザインなんですけど、本場アメリカ版のポスターが……

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なにこれカッコEEEEEE!!

まあ、べつにいいんですけどね?日本版のポップな感じも好きだしね?

 

主要キャスト

マディソン・ウルフ

(役:バーバラ)

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『死霊館 エンフィールド事件』で悪霊に取り憑かれた少女の役を演じて一躍脚光を浴びました。かわいらしい容姿とは裏腹に、ホラー映画ファンの度肝を抜くほどの真に迫る演技を見せた実力派の新人女優です。

今作では、風変わりで孤独に過ごし、自分にしか見えない巨人と闘う少女バーバラの役を演じます。ウサギの耳がかあいい。

 

ゾーイ・サルダナ

(役:モル先生)

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『アバター』『スタートレック』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』など多数の話題作に出演し、ヒロイン役もよく演じている人気女優です。

今作では、自分の殻にこもるバーバラを気にかけ、優しく寄り添おうとしてくれるモル先生を演じます。

 

イモージェン・プーツ

(役:カレン)

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『28週後…』『マイ・ファニー・レディ』『ミスター・スキャンダル』などに出演。出身国イギリスの映画祭で最優秀新人賞を受賞するなど新鋭の注目女優です。

今作では、バーバラの姉であるカレンを演じます。

 

シドニー・ウェイド

(役:ソフィア)

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4歳から子役として活動し、TVドラマに出演するなどして『くたばれ!ユナイテッド-サッカー万歳!-』にてスクリーンデビューを果たした…って、知らんなぁw これからの活躍に期待ですね!

今作では、バーバラの初めての友達となる転校生のソフィアを演じます。

 

 

感想(ネタバレあり)

ここからは鑑賞後の感想になります。もはやタイトルと予告でネタバレ感ありますけど、一応まだ観ていない人はネタバレあるので気をつけてくださーいね。

 

バーバラという少女が、立体起動装置を駆使して巨人を駆逐するために戦う物語です。

ちがいますね。

バーバラは心に深い悩みを抱えていて、それが巨人という妄想になって現れます。彼女にしか見えない巨人は、当然ながら実際には存在しないわけです。だけど巨人のビジュアルや映像演出が予想以上にしっかりと作り込まれており、現実世界と虚構の境界線がうまく馴染んでいました。おかげでファンタジー色がぐっと深まり、掴みを良くしていたように思います。

 

ただ、ストーリーとしてはほとんど予想通りに進み、どうしても似たような名作『怪物はささやく』と比べてしまい肩透かしを食らった気分です。

とはいえ完全に事前情報を得ずに、なおかつ似たようなダークファンタジーを観たことがなければどうだったろうか?と考えてみれば、本作は「面白かった!」と言えたに違いないです。

 

その大きな理由のひとつとして、バーバラを演じるマディソン・ウルフの魅力が圧倒的でした。まずシンプルに本当かわいい。マディソン・ウルフとしてかわいい。

で、それは置いといてバーバラというキャラはめちゃくちゃイタイ女の子なんですよね。そりゃ当人からしたら必死なんでしょうけど、他人から見たら完全に中二病をこじらせた面倒できしょくてマジ卍な奴です。だけど、悲しみを受け容れられない弱さと、その弱さを認めない負けん気の強さが混同した「うざいのに、なんだか放っとけない少女」という雰囲気をまとっています。

登場人物たちもそんなバーバラを、ほっとけばいいのに傷つけられながらも優しく寄り添っていきます。なんか分かるなぁ、その気持ち。

 

結論を言ってしまうと、バーバラの抱えた悩みというのは「母親が病気により死を間近に控えていること」でした。まぁ正直まったく驚かず。〈逃れられない必ずやってくる恐怖〉を〈巨人の襲来〉に置き換え、それと戦おうとすることで精神を保っていたんですね。

あそこまで妄想が暴走することはなかなか無いでしょうけど、心の巨人は誰にでも訪れる可能性はあるんじゃないかなぁとも思います。現実逃避したくなるほど、どうしても受け容れられない現実に直面したとき、自分ならどう乗り切るか?近しい人がそうなったとき、どう寄り添ってあげられるか?そんな事を考えさせられます。

 

親友ソフィアも、モル先生も、姉カレンも、みんなとても温かく、魅力にあふれていました。だけど本作はバーバラ演じるマディソン・ウルフの吸引力がずば抜けて素晴らしかったです。

先の読めてしまうストーリーでも、既視感のある設定でも、彼女が映画として成立させてしまうだけの力はありましたよ。

 

ちょっと厳しいことを言うと、アンダース・ウォルター監督はもうちょっと長編映画を学んだほうがいいかな〜と。やっぱりどうも、短編を引き延ばして可もなく不可もなく仕上げたような感じが否めませんでしたからね。これたぶん短編映画だともっと面白かったと思いますもん。

 

ビデオパス

まとめ

おすすめ度:☆☆☆ (3/5)

 

一人の少女の抱える苦悩を紐解き、成長していく姿を描くヒューマンドラマ・ファンタジーといった感じですね。想像を超える内容とはいきませんでしたが、ほんわりと心温まる感動作でございました!

巨人の映像演出とマディソン・ウルフをご堪能ください!