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映画を中心とした雑記ブログ。

ホラーおすすめ映画60選【洋画・邦画】本当に怖い!

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邦画、洋画を問わずオススメしたい
ホラーのジャンルの映画を一挙に60作品ご紹介!

ドキッと驚くもの、じわじわと恐怖を感じるもの、悲劇的なもの、
日常にピリッと刺激を与えてくれるものが揃っています!

順位は到底きめられないのでランキング形式ではありませんが、
どれも自信をもってオススメしたい作品となっています。

 

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以下、順不同でご紹介していきます!

 

【洋画】おすすめホラー40作品

ブラック・スワン

(公開2011年|上映時間108分)

ニューヨークのバレエ団に所属するニナに、〈白鳥の湖〉のプリマ・バレリーナを演じるチャンスが訪れた。しかしそこに新人のリリーが現れ、ライバルとして役を争い合う。ダンスに人生のすべてを懸けているニナは、やがて心の闇に飲み込まれていく。

アカデミー賞やゴールデングローブ賞など数々の作品にノミネート・受賞した、心理サイコスリラー。主演女優賞を獲得したナタリー・ポートマンの、精神的に追いつめられていく迫真の演技が見ものです!

バレエという特殊な世界がリアリティをもって臨場感たっぷりに表現されています。競争心や妬みやプレッシャーが異常な狂気を生みだし、現実と妄想の境界が不安定になっていくのが怖ろしいです。

 

 

スプリット

(公開2017年|上映時間117分)

女子高校生3人は、見知らぬ男に拉致・監禁されてしまった。どこか様子がおかしい男には、なんと23もの人格があった。少女たちは脱出することができるのか?そんな中、男に24番目の人格が現れる…。

『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督によるサイコスリラー。

主演を務めるジェームズ・マカヴォイが凄すぎます。一本の映画で24の人格を演じ分けるという、究極とも言える仕事を完璧にこなしていて驚愕ですね。

正義の誕生を描いた『アンブレイカブル』の続編であり、今作では「悪」の誕生を描いています。2019年には、その正義と悪が交差する続編『グラス』が公開予定です。

 

 

ヴィレッジ

(公開2004年|上映時間108分)

『スプリット』と同じくM・ナイト・シャマラン監督作。

舞台は1897年の小さな村。その周囲を取り囲む森には恐ろしい怪物が潜んでいると言われており、村人が森に入るのは固く禁じられていた。だが、あるとき皮を剥がされた動物の死骸が発見されたことにより、何者かがタブーを侵したのではないかという疑いが浮上し…。

古い時代の暮らしぶりと怖ろしい言い伝えが、不気味さを煽ります。怪物の存在に怯えながらも、村の中は平和でした。しかし後半には衝撃の展開が待ち構えており、唖然とさせられます!

ありえないけど妙にリアリティを含んだ、ぞっとする設定ですね。

 

 

ヴィジット

(公開2015年|上映時間94分)

『ヴィレッジ』と同じくM・ナイト・シャマラン監督作。

ペンシルバニアの田舎町にある祖父母の家へ遊びにきた姉弟。そこで優しく迎えてくれた祖父母から、3つの約束を守るように言い渡される。「1.楽しい時間を過ごすこと」「2.好きなものは遠慮なく食べること」「3.夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」。しかし夜中に漂う異様な気配に、二人はつい部屋を出てしまう。

主人公の姉弟がビデオカメラで撮影するPOV形式なので主観的に恐怖を体感できます。

じいちゃんばあちゃんの異常行動が気味悪く、ジワジワとした恐怖を感じながら…終盤にはゾワッとする真実が明らかになります!

オエーッとなるシーンもありますが、子供2人の雰囲気が良いおかげで作品全体を通せばマイルドに観終わることができます。

 

 

REC/レック

(公開2008年|上映時間77分)

女性テレビリポーターのアンヘラは、消防隊の密着取材中に通報のあったアパートへと訪れた。そこで突然に襲いかかってくる人々。封鎖されたアパートの中で逃げまどう彼女たちは、果たして無事に逃げ出すことができるのか…?

手持ちカメラで撮影するドキュメンタリー風のPOV形式パニックホラー。

POV(主観視点)といえば『REC/レック』が代表的な作品といってもいいでしょう。感染すると狂暴化して人を襲って感染者が拡大していく、というゾンビ系の内容で、それが密室の空間でしかも主観という、恐怖をあおりまくるコンボです。

何度も何度も声を上げるほどビックリさせられます!

設定だけでなくストーリー展開もちゃんと綿密に構成されており、物語としても秀逸。続編へと続いていく謎が気になって仕方ありません。

 

 

28日後…

(公開2003年|上映時間114分)

イギリスで、感染したら凶暴化するウイルスが蔓延した。交通事故で意識不明だったジムが病室で目を覚ますと、街は荒廃し大半の人間がいなくなっていた。感染者のはびこる世界でジムは仲間と出会い、生き延びることができるのか。

最近は動きの速いゾンビが増えましたが、走るゾンビの先駆けとなる作品ですね。ハラハラドキドキの展開と、文明が崩壊したときの人間の恐ろしさも描かれています。

主人公の境遇などを見ればアメリカの人気TVドラマ『ウォーキング・デッド』シリーズが大きく影響を受けていることが分かります。『ウォーキング・デッド』シリーズのファンは見比べてみるのも面白いと思います。

続編『28週後…』では、終わったと思われたパンデミックが再来します。

 

 

ザ・ボーイ  人形少年の館

(公開2016年|上映時間97分)

引っ越してきたグレタは、仕事として老夫婦と暮らす8歳の少年のベビーシッターを引き受けることに。しかし屋敷に着いてみると、その少年は人間のサイズをした人形であった。老夫婦は人形少年を世話するための〈10個のルール〉をグレタに言いつけ、旅行へと出かけてしまう。グレタがついルールを破ってしまうと、その人形に異変が起こりはじめ…。

アメリカ人気TVドラマ『ウォーキング・デッド』シリーズでマギー役として人気を集めたローレン・コーハンが主演を務めます。めちゃ美人///

人形を扱ったホラーはやっぱり雰囲気が出て不気味ですね。人形を溺愛する老夫婦がすでに気持ち悪いですが、おままごとを超えた10個ものルールが不安感を募らせます。

ルールを破ったらどんな呪いが降りかかってくるのだろう…とザワザワしながら観ていくと、途中からは世界観がぐるりと変わって衝撃的な展開へと転がっていきます。

 

 

死霊館

(公開2013年|上映時間112分)

1971年、とある一軒家に両親と5人の娘たちが引っ越してくる。夢のマイホームに喜ぶ一家だが、そこに住んでからというもの奇妙な現象が多発する。助けを求められた心霊学者のウォーレン夫妻がその土地を調査したところ、おぞましい歴史が明らかになり…。

ホラー映画で大ヒットを連発するジェームズ・ワン監督が、実話をもとに映画化した超常現象スリラー。

二作目『死霊館  エンフィールド事件』も人気を博し、公開を控える三作目『死霊館のシスター』へと続きます。スピンオフとして『アナベル  死霊館の人形』『アナベル  死霊人形の誕生』とヒットを飛ばし続けています。

これが実話だなんて、まったく信じられないほどに怖いです!ジワジワと、そしてビクッと、緩急のきいた恐怖で精神がすり減らされます。

物語性もありウォーレン夫妻がしっかりと解決に導いていくので、理不尽さの少ないホラー作品です。

 

 

インシディアス

(公開2011年|上映時間103分)

ある古い一軒家に引っ越してきた家族。だがそこでは不可解な現象がいくつも発生し、ついには息子がハシゴから落ちて昏睡状態になってしまった。不吉に感じた夫婦は新しい家に引っ越したが、災いは収まることがなかった。

『死霊館』シリーズのジェームズ・ワン監督作。『インシディアス  第2章』『インシディアス  序章』『インシディアス  最後の鍵』と続くシリーズ。

定番の怖がらせ方でビックリさせてきますが、ストーリーがしっかりしているのでまったく飽き飽きしません。後半は悪霊や悪魔との真っ向勝負になっていくため、ホラーアドベンチャーのような感覚で観られます!

オチの着地点も意外性があって良いですね。

 

 

ソウ

(公開2004年|上映時間103分)

見覚えのない古びたバスルームで2人の男が目を覚ます。部屋の中央には誰とも分からない死体。果たして2人がここに監禁された理由は?密室から生きて脱出できるのか?

当時は無名だったジェームズ・ワン監督が低予算・短期間で制作し、公開するや爆発的なヒットを記録。まさに世界を震撼させたと呼ぶに相応しい。その後、『死霊館』シリーズや『インシディアス』シリーズでもヒットを続出。

極限まで追い込まれることによって現れる人間の本性。そして命の大切さを強制的に思い知らせてきます。

グロテスクなシーンが多いので、耐性のない人にはきついかもしれません。

ラストで一気に伏線が回収され、愕然とするほどの衝撃的な事実を突きつけられます。リアルに「ファッ!?」と声が出ましたw

シリーズ7作まであり、スピンオフ作品もたくさん出ています。第1作が一番面白いですが。

 

 

 1408号室

(公開2008年|上映時間107分)

心霊ルポライターのマイクのもとに、「絶対に1408号室に入るな」という謎のハガキがとあるホテルから届いた。どうやらその部屋に宿泊した56人の客がすべて自殺をしたらしい。それを知ったマイクは、支配人の忠告を無視して1408号室へと入る。

スティーブン・キングの原作を映画化したパニックスリラー。

ホテルの一室という限られたシチュエーションでここまで物語を展開していくのがすごい!

世界観が面白く、設定が作りこまれて好奇心をそそられるようなミステリー要素のある作品です。恐怖の度合いは控えめですが、不審さのある嫌な感じがまとわりつきます。

ラストもひねりがきいて面白いですね。

 

 

ホステル

(公開2006年|上映時間93分)

バックパッカーのジョシュとパクストンは、スロバキアで外国人男性を求める美女たちがいるとの噂があるホステルへ楽しみに向かう。しかしそこで待ち受けていたのは想像を絶する恐怖体験であった。

クエンティン・タランティーノが製作総指揮を担ったサディスティック・ホラー。日本の三池崇史監督がカメオ出演していることでも有名ですね。

かなり痛々しいグロテスクシーンや性的な描写も多いため、観る人を選ぶ作品ではあります。

ホステルは日本人にとってあまり馴染みがない宿泊施設ですが、これを観たらめちゃくちゃ怖くて泊まりたくなくなります…w

実際に外国でありえそうなリアリティのある物語で、それが余計に恐怖感を与えますが、最後の終わり方が悪くないのでモヤモヤは残らずに終われます。

 

 

キャビン

(公開2013年|上映時間96分)

女子大生のデイナは仲間たちと5人で山奥にある別荘へとやってきた。しかし彼女たちはすべて謎の組織により監視されており、その行動のすべてをシナリオどおりにコントロールされていた。デイナたちは次々と襲いかかる恐怖に見舞われていく。

『クローバーフィールド HAKAISHA』を手掛けたドリュー・ゴダードが監督・脚本を務めた異色スリラー。

序盤はよくある設定とストーリーかと思いきや、展開が予測不能な方向へと転がっていきます。ホラー映画のメタ的要素もふんだんに盛り込まれており、ホラー好きこそ逆に笑ってしまうような皮肉のきいた作品になっています。

終盤における怒涛の展開には唖然とさせられますね。

 

 

スペル

(公開2009年|上映時間99分)

銀行員のクリスティンは昇進のため、ローンの延長を頼み込んでくる老婆の願いを拒否し、追い返してしまう。その夜、クリスティンは老婆に突如として襲われ、呪文のような言葉をかけられる。それからというもの次々と奇妙な出来事に襲われていく。

サム・ライミ監督が10年の構想を経たというカルトホラー。

不気味すぎる婆さんによる理不尽な復讐で恐ろしいことに…と、しかしそこはサム・ライミ監督らしく怖さの中に笑いを織り交ぜてきます。

一応ホラーなのでショッキングなシーンやゾッとする描写もありますが、度を過ぎた演出はコメディ要素を多く含んでいます。

婆さん本当に気持ち悪い…w

 

 

死霊のはらわた

(公開2013年|上映時間91分)

薬物依存症のミアは、リハビリのため仲間たちと5人で山奥の小屋を訪れる。そこで見つけた〈死者の書〉により死霊がよみがえり、取り憑かれたミアは仲間たちに襲いかかっていく。

1981年にサム・ライミがその名を知らしめたデビュー作『死霊のはらわた』をリメイク。サム・ライミ自身も制作に携わっています。

語り継がれる名作のリメイクは失敗することも多いですが、これはうまく果たせたなぁと感じます。スプラッターものでかなり痛いグロテスクシーンが多く、なんといっても血潮の量がものすごい!

やってること自体はテンションと勢いに任せているようですが、設定はわかりやすく作りこまれていて、ホラー映画のお手本のような構成になっています。ラストには爽快感も残ります。

 

 

ドント・ブリーズ

(公開2016年|上映時間88分)

地下室に大金を隠し持っているとの噂がある家に、強盗目的で3人の男女が侵入する。そこに住む老人は盲目だが、代わりにどんな些細な音でも聞き逃さない異常聴覚の持ち主であった。 そして彼には恐るべき本性が隠されていた。3人はこの家から生きて脱出することができるのか?

サム・ライミの『死霊のはらわた』のリメイク版を手掛けたフェデ・アルバレス監督によるショッキング・スリラー。

「盲目の老人」という特有の設定を最大限に活かした傑作です!聴覚に焦点を当てているため、音と静寂の演出がうまく緊張感を引き立てています。

基本的に自業自得な3人ですが、おそろしい老人の狂気を目の当たりにすると、観ているこちらまで音を立てないよう息を止めてしまうほど没入感が半端ないです。

 

 

ファウンド

(公開2017年|上映時間103分)

11歳のマーティは、家族の秘密を覗き見ることに楽しさを見出していた。母が隠しているラブレターや、父の持つポルノ誌のことを、知っているのは彼だけだった。そんな中、兄のクローゼットに人間の生首が入っているのを見つけたマーティは、誰にも言わずたまに新しくなる生首を覗き見ていた。しかしある日、自分の同級生の首を発見してしまい…。

世界各国の映画賞で42冠を獲得した青春ホラー。スコット・シャーマー監督はこれが長編デビュー作となる。

スプラッター系なので結構グロテスクな描写はありますが、歪んだ兄弟愛や少年の心の成長に視点を置いた、ストーリー重視の作品です。

淡々としながらも引き込まれてしまう不思議な映画で、ラストの衝撃と悲しみはホラーではなかなか稀ですね。これが低予算で制作されているのだから素晴らしい。

 

 

エスター

(公開2009年|上映時間123分)

流産で子供を亡くした夫婦が、孤児院でエスターという少女を養子にもらうことに。しかし彼女を迎え入れてからというもの、家族の周りで奇妙なことが起き始める。

…この娘はどこかが変だ。

とにかく強烈、の一言に尽きる衝撃的サイコサスペンス・ホラー。

終始ずっと居心地の悪い空気感に支配されるのに、まったく目が離せません。なので観終わる頃には心の疲労が溜まりまくりですw

少女の正体そのものが驚きですが、正体が明らかになって真相が発覚してからも、失速することなく最後まで気の抜けない展開が待っています。

エスター役の子役は本当にすごい。子供にこれほど恐怖を煽られるのは呪怨以来じゃないかな…。

 

 

ぼくのエリ  200歳の少女

(公開2010年|上映時間115分)

友達のいない12歳の少年・オスカーは、隣家に引っ越してきた不思議な少女・エリに恋をする。しかし彼女の正体は、人間の血を吸って永遠に生きる200歳のヴァンパイアであった。

ヨン・アイビデ・リンドクビストのベストセラー小説『モールス』を映画化。

ヴァンパイア映画史上、最も儚く美しい作品とさえ言われるのも納得です。ただのホラーでもなければ、ただのラブストーリーでもない。残酷でじっくりとした怖さの中に、切なく奥深い余韻を残します。

雪景色をはじめとした綺麗な映像が多く、セリフを最低限にとどめて小説における「情景描写による心理描写」を的確に表現しています。

 

 

キャリー

(公開2013年|上映時間100分)

地味な女子高校生のキャリーは、学校でいじめられ、家では狂信的な母親に厳しい束縛を受けていた。孤独な日々のなか、学校の人気者とプロムパーティに参加することになったが…。

1976年にスティーブン・キングの小説が映画化された人気作を、クロエ・グレース・モレッツ主演でリメイク。

超能力を持つ少女の惨劇を描いていますが、クロエちゃんの可愛さが超能力を超えているため、能力が引き起こす現象自体の怖さは原作より軽減されています。

しかし本作の見所は「狂信的な母による歪んだ教育」と「普通と違うことが原因で起こるイジメ」の怖さだと私は思います。これは現実の事件にも繋がることですもんね。

キャリーの「ただ、普通でいたい」という気持ちを想うと切なさが込み上げます。

 

 

IT/イット  "それ"が見えたら、終わり。

(公開2017年|上映時間135分)

子供の失踪事件が相次いで起こっていた田舎町。ある大雨の日、少年ビルの弟が外へ遊びに出たまま失踪した。そして、悲しむビルや仲間たちの前にも"それ"が現れる。怯えるビルたちであったが、やがて恐怖に立ち向かうことを決意する。

1990年にテレビドラマ化され話題を集めたスティーブン・キング原作のホラーを、最新の映像技術を駆使して映画化。

ピエロの見た目をした怖ろしいペニーワイズはインパクト大。こいつのせいでピエロがトラウマになる人もいるのでは…。

前半はビビってしまう怖いシーンが多いですが、後半は子供たちが一致団結して戦うので違ったドキドキ感に変わります。

スティーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』をホラー版に書き換えたような青春物語が最大の特徴です。

 

 

イット・フォローズ

(公開2016年|上映時間100分)

ある男と一夜を共にした女子大生ジェイ。しかし男は彼女に「それ」をうつしたことを告げ、生き延びるためのルールを説明する。「それは性行為によって人にうつすことができるが、うつした相手が死ぬと戻ってくる」「それは、ゆっくりと歩いてくる」「それに捕まると必ず死ぬ」…。ジェイは迫りくる「それ」の恐怖から逃れることができるのか?

斬新な設定が面白いですね。どこに逃げても延々と、ゆっくり追ってくるという、精神の疲弊するような恐怖感があります。

あらすじや予告ではエログロな作品を想像しますが、そうでもありません。「生と死と愛」の物語であり、青春や哲学的要素を感じられます。

観た後に「それ」が何のメタファーなのかを考えてみたり解説サイトを読んだりすると、さらに面白くて奥深いです。

 

 

MAMA

(公開2014年|上映時間100分)

会社経営者のジェフリーが、精神を病んで妻を殺害してしまった。逃走した先の森小屋で、連れてきた幼い2人の娘までも殺そうとするが、彼は何者かに消されてしまった。5年後に発見された娘たちは、叔父や心理学者らと一緒に共同生活を始めるが、不可解な現象が頻発する。

『IT/イット  "それ"が見えたら、終わり。』のアンディ・ムスキエティ監督の長編デビュー作。製作総指揮をギレルモ・デル・トロが務める。

オオカミではなく幽霊に育てられた姉妹という斬新な設定が興味をそそりますね。子供にしか見えないママの存在がとても不気味で、得体の知れない恐怖にゾクゾクします。

しっかりしたストーリーで物語としても面白く、ホラーとしての演出もかなりの怖さを味わえます!

 

 

ババドック 暗闇の魔物

(公開2014年|上映時間94分)

ある晩シングルマザーのアメリアは、見知らぬ絵本を持ってきた息子のサミュエルに読んでほしいと頼まれる。〈ババドック〉というタイトルの不気味な絵本で、物語は途中で終わっていた。それ以来、母子のまわりで奇妙な出来事が次から次へと起き始める。

問題行動ばかり起こす子供への育児ノイローゼと、怪現象を引き起こすモンスター・ババドックの存在が、母親の精神をむしばんでいく様子が描かれています。だんだんやつれていき、心が壊れていく迫真の姿は怪物よりも怖ろしいですね…。

一冊の絵本から始まる恐怖はシンプルなホラーとしての怖さもありながら、子育てに対する心理状況のメタファーであったり、奥深い内容になっています。親の立場がわかる人なら感情移入してしまうでしょう。

 

 

フッテージ

(公開2013年|上映時間110分)

ノンフィクション作家のエリソンは、未解決のまま放置された一家惨殺事件について執筆するため、現場となった家に家族4人で引っ越してきた。そこの屋根裏部屋で、複数の惨殺事件を撮影した8㎜フィルムを発見する。しかしエリソンがその映像を見てから、奇怪な出来事が度重なり…。

『エミリー・ローズ』のスコット・デリクソン監督が、イーサン・ホークを主演に据えた本格ミステリーホラー。

オープニングから終盤まで何度も流れる8㎜フィルムの映像が、とにかく怖いです。映像以外にも不吉さを感じさせる雰囲気作りがとても優れています。映写機を操作する音やグラスに氷を入れる音などが不穏なリズムを刻み、恐怖心を煽ります。

邦画『リング』のような本格ホラー展開で、徐々に真実が明らかになり衝撃のラストを迎えます。

 

 

永遠のこどもたち

(公開2008年|上映時間108分)

子供時代を孤児院で過ごしたラウラは、30年後、閉鎖された施設を再建しようと、夫と息子を連れて古い屋敷へと引っ越してきた。息子はそこで空想上の友達を作って遊んでいたが、あるとき突如として失踪してしまう。ラウラは、空想上の友達が実際にいて息子を連れ去ってしまったのではないかと考え、必死に捜索する。

『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが製作を務め、ゴヤ賞など多数の賞を獲得しました。

古びた屋敷の様子や目に見えない存在が、作品全体に陰鬱とした雰囲気を作り出しています。不気味な袋をかぶった少年は脳裏にやきつく怖さがありますね…。

ホラーとしての質はもちろんのこと、伏線が張り巡らされた脚本と、あまりに切なすぎる衝撃的な結末には開いた口が塞がりません。

 

 

ファイナル・デスティネーション

(公開2001年|上映時間98分)

これから修学旅行という離陸前の航空機内で、高校生のアレックスは自身が乗る飛行機が爆発事故を起こす悪夢を見る。あまりに現実的な夢だったためアレックスは騒ぎ立て、先生や同級生の数名らと一緒に飛行機を降りた。その直後、彼の言ったとおりに爆発事故が起きる。生き残った彼らであったが、逃れられない死の運命が一人、また一人と追い詰めていく。

シリーズとして『デッドコースター』『ファイナル・デッドコースター』『ファイナル・デッドサーキット3D』『ファイナル・デッドブリッジ』と5作まで続いている。

まるでピタゴラスイッチのようなギミックで事故が起きていくので、恐怖のハラハラよりも「次はどうやって死ぬんだろう?」というドキドキ感がヤミツキになります!

結構グロテスクな死に方をしますが、一度観てしまえば全シリーズ観ずにはいられないほどクセになっちゃいますね。

 

 

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館

(公開2012年|上映時間95分)

舞台は19世紀末。妻を亡くしたアーサーは、仕事のため息子をロンドンに残して田舎町へと出向く。町のとある邸で、亡くなった老人の遺言状を見つけださなければならない。しかし異様な雰囲気がただよう建物の中で、アーサーは黒い衣をまとう謎の女を目撃する。やがて忌まわしい歴史や子供たちの変死事件が明るみになっていき…。

超人気ファンタジー『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが主演を務めるゴシックホラー。

19世紀の古めかしい雰囲気がゴシックな情緒をかもし出しています。舞台となる館も重苦しい空気感が漂っていて、見るからに怖いですね…。

セリフは少ないですが、さすがダニエル・ラドクリフ、表情で魅せてくれます!

結末には賛否両論ありそうです。

 

 

マザーハウス  恐怖の使者

(公開2013年|上映時間100分)

1981年11月11日、深夜11時。家の中で夫が何者かに殺され、長男のレオポルドは行方不明になった。家族をすべて失い悲しみに暮れる母ドゥルセは、夫と長男を殺したとして終身刑を言い渡される。…30年後、保釈されたドゥルセは自宅に戻るが、家の中で奇妙な気配を感じとる。30年前ここで何が起きたのか、事件の真相に迫っていく。

数々の賞を獲得した傑作にもかかわらず、ベネズエラ映画ということで日本では知名度が低いのが本当にもったいない。

謎めいた序盤から一気に引き込まれ、緻密なプロットと洗練されたカメラワークは芸術レベルです。

主演の母親と息子の演技も真に迫り、伏線が見事に回収されつつ、怒涛のラストには胸が締めつけられる想いがします。

 

 

ウィッチ

(公開2017年|上映時間93分)

1630年、ニューイングランド。敬虔なキリスト教生活を送るため、夫婦と5人の子供たちは森近くの荒地にやって来た。しかしそこで赤ちゃんが何者かに連れ去られてしまう。悲しみに沈むなか、父ウィリアムは娘のトマシンが魔女なのではないかと疑い始めた。家族は疑心暗鬼に陥り、事態は予期せぬ方向へと転がっていく。

複数の賞でノミネート・受賞を果たしたダークファンタジーホラー。

魔女の存在が信じられていた時代の宗教観が大きく関わる、ミステリアスな趣のある映画です。陰鬱とした景色がホラーテイストを増幅させ、はるか昔の世界観にも生々しい恐ろしさを生み出しています。

ストーリーがとにかく秀逸で、驚かせるタイプではなく不穏でジリジリと心理を圧迫してきます。

 

 

ジェーン・ドウの解剖

(公開2017年|上映時間86分)

検死官のトミーは、息子のオースティンと一緒に遺体安置所を経営している。ある日、一家3人が惨殺された家の地下から発見された身元不明の女性死体、通称〈ジェーン・ドウ〉の検死を依頼される。解剖をしてみると遺体には驚きの事実が隠されており、遺体安置所のなかで次々と怪現象が巻き起こる。

遺体安置所という不気味で閉ざされた空間内でのワンシチュエーション・ホラーという設定だけでもすでに怖いですね…。

身元不明の死体が一体何なのか、何が起きたのか、そしてこれから何が起きるのかと、序盤からまったく予測できない展開に好奇心がぐいぐいと引っ張られます。

美しいながらも圧倒的な存在感を放つ死体が、どこか現実味を帯びて最初から最後まで緊迫感が止まりません!

 

 

サイレントヒル

(公開2006年|上映時間126分)

ローズ夫妻の養女であるシャロンが、ある時から夢遊病に悩まされ「サイレントヒル」という意味不明の言葉をつぶやくようになった。ウエストバージニア州にサイレントヒルという街が存在することを知ったローズは、シャロンを連れてそこへ訪れるが、街は廃墟と化していた。

大人気ホラーゲームのシリーズ1作目を映画化した作品です!

モンスター達の再現度が高く、ゲームの世界観が雰囲気たっぷりに表現されています。もちろんゲームのファンじゃなくても、幻想的かつ不吉な街並みと、襲いかかる凶々しい恐怖を存分に楽しめます。

美しい映像のなかにグロテスクな描写を入れることで、より奇特な怖さを感じさせる丁寧な作りですね。

 

 

デッドサイレンス

(公開2008年|上映時間89分)

夫婦のもとに差出人不明の荷物が届けられた。開けてみると、そこには腹話術の人形が入っていた。その後、外出した夫ジェイミーが帰宅すると、妻が舌を切られて死んでいた。ジェイミーは妻が人形を見たときに謎めいた詩を口ずさんでいたことを思い出す。

世界を震撼させた『ソウ』の監督ジェームズ・ワンと脚本家リー・ワネルが再びタッグを組み、観る者を謎と恐怖におとしいれるソリッドホラー。

やはりこの監督×脚本はストーリー構成がよく練られていて、ラストに衝撃を見せてくれるので最後まで目が離せませんね!

おどろおどろしい人形と「叫んだら死ぬ」という設定による緊張感がすさまじいです。

 

 

ミラーズ

(公開2008年|上映時間111分)

火災により廃墟となったデパートの夜警に就いたベンは、警備中に建物内の不気味な鏡に触れる。それを境にベンの周りで変死事件が立て続けに発生し、家族にまで危険がおよぶ事態に。ベンは不幸を止めるため鏡に隠された秘密を調べはじめる。

人気TVドラマ『24』のキーファー・サザーランドが主演を務めるサスペンス・スリラー。「ジャック・バウアーにしか見えない」とか言わないで!w

鏡という定番アイテムに、定番のストーリー。というわけで目新しさはないものの、安定した怖さを味わえます。

ゾッとするようなシーンと後味の悪い結末のおかげで、身近にある鏡を見るのがしばらく嫌になります…。

 

 

マーターズ

(公開2009年|上映時間100分)

長期にわたり行方不明になっていた少女リュシーが、路上でさまよっているところを発見される。何者かによって監禁・虐待されていた彼女は心を閉ざし、事件について語らないため捜査は難航していた。養護施設で献身的な介護により平穏な日々を取り戻しつつあったが…?

史上まれに見る、胸クソ悪いカルトホラーとなっています。グロテスクで痛々しく、とんでもない理由で人を監禁し、暴力、拷問…気持ち悪くて、救いのない。後味も最低のこんな映画を観るのなら、それなりの覚悟をしてください!

人間の宗教観や思想、そして邪悪なまでに純粋な好奇心というものの恐ろしさを、これでもかと不条理に描いています。

しかしそれでも哲学的な要素が根本にあるため、後悔する覚悟のある人は一見の価値ありです。

 

 

ゲット・アウト

(公開2017年|上映時間104分)

黒人カメラマンのクリスは、白人の彼女ローズの実家へと招待される。訪れてみると歓迎されたものの、黒人の使用人がいたり、パーティに集まった参加者が白人ばかりだったりと、妙な違和感がつきまとう。そんな中に黒人の青年を見つけたクリスがついカメラで撮影すると、フラッシュと同時に青年は鼻血を出して豹変し「Get out!(出ていけ!)」と掴みかかってきた。何かがおかしいと感じるクリスであったが…。

アカデミー賞をはじめ数々の賞でノミネート・受賞を果たしたサイコスリラー。

不安感を煽る映像と音の演出、表情による演技、違和感を増幅させながら終盤で加速する脚本。どれもが一級の作品ですね…!

まさに狂気の沙汰を感じさせる内容ですが、人種や他者という存在についての捉え方を、かなり意識させられる物語になっています。

結末は歯切れ良く、鑑賞後にはタイトルの二重の意味がわかってスッキリできます。

 

 

バイバイマン

(公開2017年|上映時間96分)

ウィスコンシン州の古い屋敷に引っ越してきた大学生3人。ひょんなことから、名前を知った者やその名を口にした者には死が訪れるという〈バイバイマン〉を呼び起こしてしまった。取り憑かれた3人は、周囲の人々を巻き込みながら追い詰められていく。

呪われた品を見たり触ったりしたらダメというのは定番ですが、名前を知っただけで呪われるという究極の伝染力をもった脅威が斬新です!

「考えるな!言うな!」っていわれても無理でしょw

ただ、わりと怖さはマイルドなのでホラーが苦手な人でも普通に観られると思います。謎だらけで終わったり〈バイバイマン〉の造形だったりとB級感は否めませんが、終盤の展開は見逃せません。

設定がとにかく面白いので、リメイクや続編などでA級の制作陣と俳優陣で作り直せば、めちゃくちゃヤバくなりそう…。

 

 

パラドクス

(公開2016年|上映時間101分)

犯罪者の兄弟とそれを追う刑事が、とあるビルの非常階段に足を踏み入れた。しかしそこで、1階の階段を降りると最上階の9階に繋がる、という不可解な現象に陥ってしまう。一方で、荒涼とした大地を車でひた走っていた家族4人も、一本道なのに何度も同じ道が続くという状況に。この無限ループから彼らは脱け出すことができるのか!?

ふたつの物語が交互に映し出され、延々と続く出口のない恐怖に追い詰められていく人々をスリリングに描いています。

ループものはそれなりに作品数がありますが、ストーリーの交差やパラレルワールドの設定、狂っていく人間の心理描写など他とは一線を画します。

単なるホラーテイストのための設定ではなく、哲学的で妙に現実味を感じさせます。それゆえ難解ではありますが、うまく収束したときの衝撃は心地良いとさえ思います。

 

 

ライト/オフ

(公開2016年|上映時間81分)

暗闇に現れるという何かに怯える幼い弟のため、レベッカは久しぶりに実家へ帰った。たくさんのライトを準備して夜を迎えるが、明かりは次々と消え、暗闇に潜む何かにレベッカたちは追い込まれていく。

動画サイトで1億5000万回再生された恐怖映像を、『ソウ』などのジェームズ・ワンを製作に迎え映画化。

電気を消している間だけ出現し、点けたら居なくなるという、極めてシンプルで身近だからこそストレートに怖い作品です。

非常に面白い設定を、冗長にならず簡潔にまとめているため、難しく考えずにハラハラできるホラーとなっています。

これを観たあと、しばらく電気を消すのをためらってしまう人も多いのでは…。

 

 

【邦画】おすすめホラー20作品

アイアムアヒーロー

(公開2016年|上映時間127分)

漫画家アシスタントの鈴木英雄が仕事を終えて帰宅すると、そこには異形に変わり果てた恋人の姿が。謎の感染により人々は〈ZQN(ゾキュン)〉と呼ばれる生命体に変貌を遂げ、瞬く間に社会が崩壊した。標高の高い場所では感染しないとの噂を頼りに富士山へと向かう英雄は、出会った仲間とともにサバイバルを生き抜くことができるのか!?

花沢健吾の人気コミックを佐藤信介監督が実写映画化したパニックホラー。邦画でのゾンビ映画としては初めての大成功を収めた作品でしょう。

大泉洋が主演ということでコメディ色が強いのかと思いきや、結構グロテスクでビビらされるシーンも多く、アクション要素もしっかりとして見応えあります。

日本のホラーシーンに新たな風が吹き、これから更なる期待が高まる一本ですね!

 

 

残穢  住んではいけない部屋

(公開2016年|上映時間107分)

小説家である"私"のもとに、久保という女子大生から一通の手紙が届いた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という相談内容に興味をもった"私"は、久保とともに調査を進める。すると過去の住人たちが、転居先で自殺や殺人など様々な事件を起こしていることが発覚した。一体この部屋で彼らに何が起きたのか…?

小野不由美の小説を、中村義洋監督が映画化。

序盤から暗くジメジメした恐怖がまとわりつきます。雰囲気たっぷりでストーリー性が高いため感情移入もしやすいです。畳を擦る音とかめっちゃ怖い…。

竹内結子の変わらぬ美しさと、橋本愛ちゃんの可愛さも堪能できますw

 

 

Another  アナザー

(公開2012年|上映時間109分)

15歳の榊原恒一が、とある地方の学校へ転校する。しかしそこで不可解な話を聞く。このクラスには死者がまぎれ込んでいて、破ってはいけないルールがある。もしも破れば、恐るべき死の連鎖が始まる。眼帯をした美しい少女と出会った恒一は、クラスに隠された秘密に迫り…。

綾辻行人の小説を、古澤健監督が映画化。

クラスメイトの誰かはすでに死んでいて、死者は誰なのか?という斬新なアイデアが好奇心をそそります!

わりとグロテスクな死の描写があったり、序盤から不穏な空気感が漂っています。が、設定のわりにストーリーが正直ぱっとしないですね。ホラーとしてもミステリーとしても中途半端です。

橋本愛ちゃんが麗しいので、それだけでも最後まで観られます。…はい、ただのファンです。

 

 

着信アリ

(公開2004年|上映時間112分)

死んだ女の強い怨念が携帯電話を通して伝播し、それを受け取った者が不審な死を遂げるという事件が起きる。それが原因で親友を亡くした女子大生・由美にも死の予告メッセージが届く。呪いの連鎖を断ち切るため、同じように妹を亡くした男・山下とともに、事件の裏に潜む真相を追っていく。

『着信アリ2』『着信アリ Final』と続いて三作目で幕を閉じます。

今となっては携帯電話(スマホ)などによる呪いの伝播が描かれる作品は多いですが、当時はガラケーで特徴的なメロディが気味悪いです。

柴咲コウが美しいですね!堤真一の演技も真に迫っていて良いです。

 

 

仄暗い水の底から

(公開2002年|上映時間101分)

離婚をして新生活をスタートさせた淑美とその娘だったが、引っ越した先のマンションで奇妙な足音や水漏れに悩まされる。あるとき娘が拾ってきた子供用のバッグから、未解決の幼女失踪事件にまつわる真相が紐解かれていく。

『リング』の原作・鈴木光司と、監督・中田秀夫が再タッグを組み、主演に黒木瞳を迎えた話題作。

タイトルからも滲み出るように、薄暗くて湿り気のあるジットリとした怖さが印象的です。実際に起こり得そうな現象を数多く配置し、不安定な精神状態をつくりだします。

「母性」をテーマにしており、終盤には怖さを超えた深い悲しみが待っています。ストーリーとして完成度が高い作品ですね。

 

 

トリハダ  劇場版

(公開2012年|上映時間87分)

家電メーカーのコールセンターに勤めるひかりは、真面目な勤務態度とは裏腹に、上司と不倫関係にあるという秘密をかかえていた。ある日、女性クレーマーの対応に疲れきって帰宅したところ、隣人がクレーマーと同じ名前であることに気がつく。

シリーズ計6作におよぶオムニバスドラマの劇場版。

複数の短編が連なった形式の作品なので、中だるみもなく、テレビのような気軽さでサクッと観られてゾクッとできます。

日常のなかに潜む狂気がおそろしく、まさに鳥肌の立つような感覚を味わうことができます。

 

 

バイロケーション

(公開2014年|上映時間119分)

ある日、スーパーでニセ札を使用したとして嫌疑をかけられた高村忍は、防犯カメラにいるはずのない自分の姿が映っていることを知る。もう一人の自分が出現する〈バイロケーション〉という怪奇現象の存在を知った忍は、同じ悩みを持つ人々の集会に参加する。しかし、バイロケーションで現れたもう一人の自分は、必ずオリジナルの自分を殺しにくるという事実を突きつけられ…。

水川あさみが一人2役を務める、法条遥の小説を映画化したサスペンスホラー。

容姿がまったく同じ自分が現れるという状況をすこぶる不気味に演出しており、サスペンスとしてのストーリー性もよく練られています。人生の分岐についても考えさせられますね。

一人2役の水川あさみが頑張っていますが、滝藤賢一もいい味を出してます!

 

 

ある優しき殺人者の記録

(公開2014年|上映時間86分)

韓国の障害者施設から、連続猟奇殺人事件の容疑者である男が脱走した。その男に電話で呼び出された女性ジャーナリストは、廃屋となったマンションで衝撃的な映像を見つける。

『ノロイ』『口裂け女』の白石晃士監督がPOV方式で制作した、日韓合作サスペンススリラー。

密室ワンカットのモキュメンタリー形式で、かなり攻めまくった前衛的な作品です!韓国との共同制作だからこそ成し得たのかな、と思います。日本の映画界はどんどんこういう挑戦をしていくべきだと感じますね。

結構バイオレンスで狂気に満ちた物語となっており、ラストも想像を絶する展開です。それだけに賛否は分かれるかもしれませんが、今までの邦画界にない作風なので一見の価値はあります。

 

 

ノロイ

(公開2005年|上映時間115分)

とあるオカルト作家が「呪い」を題材にしたドキュメンタリーを完成させた後、失踪してしまった。彼の自宅は火事を起こし、その焼け跡からは妻の焼死体が発見された。残された作品を検証し、映画化した。

ノンフィクションの映像作品を映画にした、という体のモキュメンタリーです。しかしこれは本当にフィクションなのか?と錯覚してしまうような作りになっています。

本当の素人であるかのような芝居や、小道具や映像のリアリティなど徹底されています。

古くからの不気味な祭りやショッキングな事件がジャパニーズホラーならではの王道を突き進んで、かなり怖いです…。

 

 

カルト

(公開2013年|上映時間84分)

3人の女性タレントあびる優、岩佐真悠子、入来茉里は、心霊番組のレポーターを務めることに。母娘に取り憑いている霊は予想以上に凶悪で、霊能者たちが次々と倒れてしまう。そんななか、最強の霊能者NEOが除霊に挑むが…。

『ある優しき殺人者の記録』『ノロイ』などの白石晃士監督が、3人の女性タレントを本人役で出演させたフェイクドキュメンタリー。

世にはびこる自称・霊能者や心霊番組への皮肉とも取れるほど、あえて安っぽく大げさに、極端な設定がされているように感じます。

本気でやっているのが逆にコミカルで、雰囲気は昔ながらのJホラーなのに笑えてしまう、おかしな作品です。

 

 

オカルト

(公開2009年|上映時間110分)

3年前に観光地で起きた通り魔殺人事件に興味をもった映像ディレクターの白石は、事件の生存者である江野に取材をする。しかし江野は「神の言葉を聞いた」「自分は選ばれた」と不可解な話をする。白石は彼の取材を続けながら徐々に親交を深めていき…。

『ノロイ』『カルト』の白石晃士監督が、オカルト番組を制作する人々のスリルを描いたモキュメンタリー。録画をするディレクターとして自身も出演。

前半はひたすら気味が悪く、後半につれて思想の共有による奇妙な連帯感が生まれていきます。人間の信仰心や宗教観などは、一歩間違えると本当に危ういものだと感じさせられますね。

ですが、やはり白石監督なだけあって、ぶっ飛びすぎて笑っちゃう演出も用意されてますw

 

 

口裂け女

(公開2007年|上映時間90分)

かつて流行した都市伝説〈口裂け女〉の噂が生まれた町で、再び噂が流れはじめた。やがて噂を証明するかのように町の子供たちが続々と行方不明になる。担当するクラスの生徒を目の前で連れさらわれた女性教師・京子は、同僚の松崎とともに行方を追う。

『ノロイ』『オカルト』などの白石晃士監督による、超有名な都市伝説の映画化。

日本人なら誰でも子供時代に聞いたことのある口裂け女ですが、これだけ長年ずっと語り継がれているだけあって存在が怖いですね…。

児童虐待など現代の社会問題を反映させたり、噂に新しい解釈を加えたりなどして、新鮮なストーリーとして復活しています。

 

 

貞子VS伽椰子

(公開2016年|上映時間99分)

見たら必ず死ぬという〈呪いのビデオ〉を見てしまった有里。入ったら必ず失踪する〈呪いの家〉に入ってしまった鈴香。呪われた2人を救うために霊媒師の経蔵は、ふたつの呪いをぶつけて戦わせるという秘策に出る。

超人気ホラーの『リング』シリーズと『呪怨』シリーズに出てくる「貞子」と「伽椰子」が夢の共演を果たした作品です。

ジャパニーズホラーを代表する2作品であり、どちらもめちゃくちゃ怖いですが、それを対決させるという設定はむしろネタに近いですね。

もちろんコメディとして制作されたものではないため、そこそこ怖いシーンもあります。とんでもない設定や展開や世界観を、気軽に楽しむのが良いでしょう。

 

 

輪廻

(公開2006年|上映時間96分)

35年前に起きたホテルでの無差別殺人事件を題材に、映画を制作することになった。主演に抜擢された新人女優の渚だが、彼女の周りに不気味な少女が姿を見せるようになる。一方で女子大生の弥生は、今や廃墟となっている事件現場のホテルがたびたび夢に出てきていた。そのうち彼女たちは、自分が被害者の生まれ変わりなのだという結論に至るのだが…。

『呪怨』の清水崇監督が、主演に優香を迎えて輪廻転生をテーマに描くミステリー・ホラー。

「生まれ変わり」により前世の因縁を強制的に受けることとなる理不尽な恐怖があります。映像や演出がゾクゾクと這うように怖がらせてきます…。

優香の絶叫シーンは異常性を感じられて見ものですね。

 

 

おろち

(公開2008年|上映時間107分)

何百年も人の運命を見続けてきた不老不死の少女〈おろち〉は、29歳を過ぎると美が崩壊して醜い容姿になり果てて死んでいくという悲劇的な運命の門前家に潜入する。まだ美しい姉妹がいるその家には、もうひとつの大きな秘密があった。

楳図かずおの原作を、『予言』の鶴田法男が監督を務めたダーク・ファンタジー。原作が楳図かずおという事で、独特な世界観をもった映画に仕上がっています。

女性ならではの美に対する執着心や嫉妬など、「精神的に追いつめられた女の怖さ」が凄絶に表現されています。

美人姉妹の木村佳乃・中越典子、おろち役の谷村美月、と実力派女優たちの演技に目が釘付けです。

 

 

予言

(公開2004年|上映時間94分)

大学に勤務する英樹は、ふとしたきっかけで自分の娘が事故死するという内容の新聞を見かけた。すると娘は本当に交通事故に遭って亡くなってしまう。やがて英樹は〈恐怖新聞〉という存在を知り、これから起こる記事の内容を変えてはいけないと忠告される。しかし英樹は妻を事故死から救ってしまい…。

つのだじろう原作の漫画を、『おろち』の鶴田法男が監督を担当して映画化。

雰囲気がよく作り込まれた作品で、不条理な恐怖と悲しみに追い込まれる主人公が、差し迫った決断を下していくのが見応えあります。

怖さを超えて最後には救いようのない物悲しさに包まれます。

 

 

感染

(公開2004年|上映時間99分)

とある経営難の総合病院では、人員不足や備品不足により困窮していた。ある日、一人の患者を医療ミスにより死亡させてしまう。秋葉医師をはじめ他の医師や看護師たちは、結託して医療ミスの事実を隠蔽することに。そんななかで、救急隊に運び込まれて置き去りにされた患者から、未知のウイルスが感染を広げる。次々と感染して死んでいく医師や看護師。秋葉たちは生き延びることができるのか?

ゾンビパニックのような設定ですが、内容はまったく別物です。奇々怪々なストーリー展開は奥深く、原因不明のウイルス感染が意図するものがわかったとき、底知れぬ恐怖があります。

難解ながらも人間の暗部を巧みに表現した脚本と、俳優陣の芝居が張り詰めていて没入できます。

 

 

自殺サークル

(公開2002年|上映時間99分)

54人の女子高校生が駅のホームで集団自殺をした。黒田刑事と渋沢刑事は捜査を進めるが、その後も自殺者は後を絶たない。一方で恋人を連鎖自殺で亡くした女子高校生も、真相を追っていく。そのうち自殺サイトの存在が明るみになり…。

『愛のむきだし』『ヒミズ』などの園子温が監督・脚本を務めるミステリーホラー。続編は『紀子の食卓』。

社会の闇である集団自殺問題をテーマに、突き刺すような鋭さで描いています。自殺シーンは結構グロテスクです。

園子温らしさ全開でかなり難解なため、好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、明確に存在するメッセージを読み解くという面白さがあります。

 

 

喰女

(公開2014年|上映時間94分)

舞台〈真四谷怪談〉の主役に抜擢された長谷川浩介は、恋人でもある女優の後藤美雪と共演することに。しかし浩介は他の共演者の女性に手を出す。お岩を演じる美雪は嫉妬や疑心に駆られ、やがて愛憎が芝居と現実の境を越えていく。

三池崇史が監督を務め、企画・主演を市川海老蔵が担ったサスペンスホラー。ほかに柴咲コウ、伊藤英明など豪華なキャストが並びます。

「東海道四谷怪談」をモチーフに、男の欲望や女の執念を濃密に絡ませて、おどろおどろしい惨劇を描いています。

目を背けたくなるようなシーンも多々あり、趣向を凝らした演出と、俳優陣の奇特な演技が背筋を凍らせる恐怖を感じさせます。

 

 

ルームメイト

(公開2013年|上映時間110分)

派遣社員の萩尾春海は交通事故に遭い、入院した病院で看護師の西村麗子と出会う。2人はすっかり意気投合し、退院後にルームシェアをすることに。共同生活を始めるが、あるとき春海は麗子の奇妙な言動を目の当たりにする。それからというもの、周囲で不可解な出来事が次々と起こり始める…。

今邑彩の小説を、『Another アナザー』の古澤健監督が映画化。北川景子と深田恭子が共演。

ミステリー色が強く、先行き真っ暗な得体の知れない怖さがあります。ミステリー好きならオチは予想つくかもしれませんが、どこか先進的で美しい演出の中にあるエグさは見ものです。

主演2人のミステリアスな可愛さをぼーっと眺めているだけでも楽しめそうです。

 

 

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他にも色々な動画配信サービスがあるので、色々と試して自分に合ったものを選ぶのが良いでしょうね!

まとめ

いかがでしょうか。まだ観ていない作品はありましたか?

こうして並べてみると、邦画界のホラーシーンはかなり未発達な気がします。
『リング』や『呪怨』のシリーズがハリウッドでリメイクされるほど大ヒットして以降は、面白い作品はあるものの劇的な流行を見せることなくマニアック向けのジャンルに傾いているようです。

なんとなく俳優も無名や新人あるいはアイドルなどをキャスティングしがちで、B級映画として制作される傾向があるのではないでしょうか。

ぜひもっと盛り上がってほしいですね!

私もこの60選の他にまだまだ観ていないホラー映画はたくさんあるので、観たら追記や変更をしていきたいと思います!

 

 

他ジャンルのおすすめ映画はこちらで紹介しています!

 

では、おわります。