映画『ワンダー 君は太陽』感想・評価!容姿や力だけじゃなく、人柄で多くの惹きつけるのも立派な強さだ。

試写会が当たったので行ってきました!

予告からして感動は避けられないでしょう!

 

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監督  スティーヴン・チョボスキー

代表作

『RENT  レント』『ウォールフラワー』『美女と野獣』

 

出演

ジュリア・ロバーツ/オーウェン・ウィルソン/ジェイコブ・トレンブレイ

 

予告動画

 


「ワンダー 君は太陽」特報映像

 

感想(以下ネタバレ含む)

評価☆☆☆☆(4/5)

 

号泣する準備をしていったところ……

じんわりと心温まるストーリーで、観終わったあとも優しい余韻が尾を引く作品でした。

 

オギーの強さ

普通と違う顔を持ったオギー。

どこへ行っても好奇の目で見られ、避けられてきた。彼は自分が「違う」ことを子供ながらによく理解していた。外出する時はいつもヘルメットをかぶり、他人を避けるようにしてきた。

それでも優しい家族に支えられ、狭い世界で楽しく生活していた。

母はこのままダメだと思い、断腸の思いでオギーを学校に通わせることにした。

じろじろ見られ、避けられ、心無い言葉を浴びることが何度もあった。

普通なら挫けてしまってもおかしくない。でもオギーはつらくて心折れかけても、必ず前を向く。

 

家族の支えがあってこそだけど、彼は持ち前のユニークさ、優しさ、明るさ、賢さを、決して見失わなかったのです。

親友の言葉に傷付けられても、許すことができました。それは立派な強さです。

7年生とケンカをしたあと、いじめっ子グループにいた同級生から認められたオギーが感極まってしまうシーンでは、私も涙がこらえきれませんでした。

最後に受賞したときのオギーの「なぜ僕が賞をもらえたのかよく分からない。ただ無事に1年を過ごせただけなのに」という言葉がとても印象に残っています。

 

家族の優しさと姉・ヴィアの心情

オギーが強く優しく明るく芯のある子に育ったのは、紛れもなくこの家族があってこそ。

父と母はそれぞれ異なる種類の優しさを持っていて、入学させるときは意見の違いから軽く口論もあった。どちらも決して間違ってはいない。オギーを想ったうえでの考え。

基本的にカカア天下のようでw母の意思で入学が決まります。

両親は学校生活をすごく心配しながらも、過保護にならないよう、逆に突き放すこともないよう、オギーと向き合います。夫婦仲も良く、ユーモアもあり、まさに理想の両親です。こんな親に育てられたら、そりゃ素晴らしい子になるだろうと。「育つ環境って大事だなぁ」と心底思いました。

 

そして私が最も気にかけたのは、姉のヴィア。

これがもう、とんでもなく慈愛に満ちている。オギーに本当の意味で共感するのは難しいけど、ヴィアは青春真っ只中の等身大の高校生です。

自分はオギーという太陽の周りにいる惑星なのだと考えています。両親の注目を集める弟に嫉妬もあるのに、本当は自分のことももっと見てほしいのに、それでもオギーに辛く当たることは絶対にしない。親友だったミランダに避けられても彼女を絶対に責めない。

今は亡き祖母だけはヴィアを一番に見てくれた。その記憶が彼女を腐らせなかったのでしょう。「私はいい子かな?」と謙遜する場面もありますが、世界一いい子なんだが!

演劇でのクライマックスを熱演するヴィア。セリフを言いながら目に涙を浮かべる。個人的にこのシーンが一番胸に響きました。

ヴィアの心の葛藤や学校生活をもっと深く掘り下げてもよかったのでは?と思うほどです。

 

同級生たちと先生たち

どの先生も驚くほど良い教師。現実にこんな学校あんのか!?と思うレベルです。

いや、本来は学校とは、こうあるべき。

表面的な出来事に目を奪われず、物事の本質を見極め、「正しい事を正しい」と「誤ちは誤ちだ」と教育する。そして、どの生徒も決して見捨てない。

見て見ぬ振りをしたり、世間体ばかりを気にする日本の教育現場も、こうなってほしいと願うばかりです。

 

同級生たちは、初めはオギーに対し、好奇の目と、どう接すればいいか分からない気持ち。当然です。誰だってそうだ。オギー自身もそれを理解している。

そしてとうとう恐れていた、イジメが起きる。

 

大人のイジメは完全に悪ですが、子供のイジメは「誤ち」であるものの必ずしも「悪」と言い切るのは難しいな、と感じました。

未知の相手に遭遇したとき、「どう対応すればいいか分からない」という一種の恐れから自分を守るために、攻撃してしまう部分もあるでしょうから。

だからイジメの発生を防ぐのは極めて難しい。発生した時あるいは発生しそうな時に、できる限り早く誰かが手を差し伸べなければいけません。そうすることでイジメの被害者は救われ、加害者も外れた道を正すことができます。

この作品では、同級生のジャックやサマーと、先生たち。彼らのように、人を見た目で判断せず、率先して他人に寄り添える人間になりたいですね。

 

 

映画のタイトルは『ワンダー(奇跡)』ですが、このような温かい物語が奇跡などではなく、当たり前のように思える世界にしていきましょう。