映画『ローガン・ラッキー』感想・評価レビュー

引退したオーシャンズの監督の復帰作ですね!予告を見ると、オーシャンズよりずいぶん気楽な雰囲気。これは良作B級映画キタんじゃない!?

f:id:toshimaru104:20171121124832j:image

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:チャニング・テイタム/アダム・ドライバー/ダニエル・クレイグ/ヒラリー・スワンク/ライリー・キーオ

予告動画

 


映画『ローガン・ラッキー』予告

感想(以下ネタバレ含む)

総合満足度:☆☆☆☆☆☆  (6/10)
わくわく度:☆☆☆☆  (4/5)
キュンキュン度:☆☆  (2/5)
かなしみ度:☆  (1/5)
カンゲキ度:☆☆  (2/5)
びくびく度:☆☆  (2/5)
スッキリ度:☆☆☆☆  (4/5)

 

いやぁ、これは贔屓目なしに面白かったですね。オーシャンズを期待していくと少し肩すかしを喰らうかもしれませんが、こういう少し馬鹿っぽい雰囲気でありながら構成のしっかり練られた作風というのが、私の好みにばっちりハマって楽しめました!

 

まず序盤のワンシーンから良かったですね。車の整備をしながら親子が会話する場面から始まります。この何気ない会話だけで、親子の関係性と主人公ジミー・ローガンの性格が集約されており、作中にすっと入り込めます。のどかで地味な世界観が伝わってくる良い描写ですね。娘がなんとも愛らしいw

 

ジミーと弟クライドに対して同情や愛着が湧いてきたところで、突如として強盗作戦が浮上します。もちろん犯罪なわけですが、家族愛だったり兄弟の不遇な背景だったり、少しお馬鹿な掛け合いだったりを見ると、どうにも憎めないんですよねぇ。

セクシーな妹メリーや、囚役中の爆破魔ジョーとその弟2人を仲間に加えるのですが、こいつらがまたクセの強い良キャラだらけ!特にジョーは頭がいいのか悪いのかよくわからない変人っぷりがたまらない。

 

なんだか無鉄砲にノリだけで事態が進んでるように見え、「このお調子者たちじゃ絶対ハプニングだらけで大変な事になるぞww」と思っていたのですが……いざ作戦実行となると、かなり綿密に練られており、感心させられっぱなしでした。

それでありながら各所にクスリと笑っちゃうジョークが仕込まれていたり、家族愛でほっこりさせられたりと、犯罪サスペンスとしては地味な設定をまったく飽きさせない工夫が散りばめられています。

娘のヘッタクソな「カントリーロード」が不意に胸に沁みました……w  (上手じゃないところが逆に良かった!)

 

最も讃えたい部分は、この手の作品って無関係な人々にも被害が拡大したりするのが常ですが、今作ではそれが無いんですよね。無いというか、ちゃんと迷惑かけた人達に恩返ししてるんですよ。弟妹はもちろん、ジョーや刑務所で手伝ってくれた受刑者、ゴキブリ作戦のために車を当て逃げしたおばちゃん、さらには強盗したレース場の会社にまで(返金したことによって被害額と保険額の差で利益をもたらした)。

損をしたのはジミーにとって不愉快な連中(保険会社、栄養ドリンクCMのオッサン、元妻の再婚相手など)だけなんですよね。たぶん。

伏線も回収されまくって気持ちがいい。ダメ男のふりしちゃって、ジミーったらめちゃくちゃ賢いんですね!

 

続編も期待したいところだけど、たぶんないかなぁ。あるとしたらラストのバーでの捜査官絡みだろうけど、あれはおそらく「いい事があったら必ず不運がある」というローガン家の呪いを暗示させるため以上の意味はないのかな、と。

まぁとにかく、笑いと仕掛けが融和した楽しい作品でした。続編どうこうじゃなく、監督には引退せずにまた作品を撮っていただきたいものです。

 

あ、エンドロールは必ず最後まで観てください!小粋な一文があります!

 

では、失礼いたしました。