映画『関ヶ原』感想・評価レビュー

ここ最近なかなか映画を観られずにいました。久しぶりの鑑賞でございます。やはり映画は素晴らしい。コーヒーを片手に、館内が暗転する瞬間がたまらなく好きです。

では映画『関ヶ原』の記事となります。

 

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監督・脚本:原田眞人

原作:司馬遼太郎
出演:岡田准一/有村架純/平岳大/東出昌大/役所広司

あらすじ

関ヶ原の戦い――
それは、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本の在りようを決定づけた。
幼くして豊臣秀吉(滝藤賢一)に才を認められ、秀吉の小姓となった石田三成(岡田准一)。成長し大名にとりたてられた三成は自分の石高の半分をもって、猛将として名を馳せた牢人・島左近(平岳大)を家来に乞う。秀吉に忠誠を誓いながらも、利害によって天下を治めることに疑問を感じ正義で世の中を変えようとする三成の姿に、左近は「天下悉く利に走るとき、ひとり逆しまに走るのは男として面白い」と配下に入る。伊賀の忍び・初芽(有村架純)も、“犬”として三成に仕えることになる。
秀吉の体調が思わしくない。天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)は、秀吉の不興を買う小早川秀秋(東出昌大)や他の秀吉恩顧の武将たちに、言葉巧みに取り入っていく。三成は、そんな家康が気にくわない。
1598年8月、秀吉逝去。翌1599年閏3月、大老・前田利家(西岡德馬)も亡くなると、先の朝鮮出兵時から三成に恨みを持つ福島正則、加藤清正ら秀吉子飼いの七人党が、三成の屋敷を襲撃する。三成は家康の屋敷に逃げ込み難を逃れるが、このことで佐和山城に蟄居。家康の影響力が増していく。
1600年6月、家康が上杉討伐に向かう。上杉家家臣・直江兼続(松山ケンイチ)と家康の挟み撃ちを図っていた三成は、盟友・大谷刑部らを引き込み、毛利輝元を総大将に立て挙兵。三成の西軍、家康の東軍が、覇権をかけて動き出す。
1600年9月15日。決戦の地は関ヶ原。三成は、いかにして家康と世紀の合戦を戦うのか? そして、命を懸けて三成を守る初芽との、密やかな“愛”の行方は……。
権謀渦巻く中、「愛」と「正義」を貫き通す“純粋すぎる武将”三成と野望に燃える家康の戦いが今、幕を開ける!!

(公式サイトより引用)

予告動画

 


主演・岡田准一!映画『関ヶ原』予告編

感想(以下ネタバレ含む)

日本一有名な合戦「関ヶ原の戦い」を、義に厚い石田三成の視点で描く!芯の強い志が胸につきささり、役者たちの濃厚な芝居がたまらない!!

良かった点

言わずもがな、とんでもなく贅沢な俳優陣。誰も彼もがド安定の素晴らしい演技を見せてくれましたので、ピックアップするのが難しいです。しかしあえて特筆するならば、豊臣秀吉役の「滝藤賢一さん」、島左近役の「平岳大さん」。この二人の存在感たるや半端ない。

血気盛んな時期から衰弱しきった時期まで演じきった滝藤賢一さんは、これ以上に秀吉な役者は現れないだろうとさえ感じました。前半で出番を終えるのに、最後まで石田三成の背後に余韻を残し続ける、そんなインパクトがありました。

平岳大さんは今まであまり意識した事がなかったのですが眼力がものすごい。静から動まで、どれも力強い演技に心惹かれました。今作で島左近を好きになる人がいてもおかしくない。

もちろん主役どころの岡田准一さんや役所広司さん、その他の脇役の方々も非の打ち所がなかったです。余談ですが私のなかでは最近、岡田准一さんのアイドル活動を見るとナンカチガウと違和感を持ちます……。(笑)

 

音響はかなりこだわっていたように思います。音楽もまぁ良かったですが、それより自然の音や物音の聞かせ方が秀逸。無音だけが静寂や緊迫を表すわけではないんですよね。耳から入る臨場感、これは映画館でこそ感じられる点でしょう。

 

かなり大人数での合戦のシーンも迫力がありました。アクション映画ではないので個人の殺陣をことさら際立たせるわけではありません。また大規模でありながらも全体を俯瞰で見せない、そこがまた臨場感を煽り、その場で見ているかのようにリアルです。

 

最近の歴史物では、やたら綺麗な顔や服装、建物や道具などが違和感を感じさせることが多いです。しかし当作品はそういった描写も細かい部分まで気を使われていますね。あぐらをかいた時の足裏の煤けた汚れなど、細かいなぁと感心しました。

気になった点

ストーリーに関しては、どうなんでしょう。私のような歴史素人には、ちょっとわかりにくかったです。流れとしては史実に基づいているので理解できない事はありません。関ヶ原の戦いの結末が徳川家康の勝利に終わることは決まっているわけですしね。

なので見所はそこにたどり着く過程なわけです。ところが登場人物が多くて把握しきれなかったり、ただでさえ聞き取りにくい昔の言葉を勢いよく喋るので、付いていくのに必死でどうも楽しみづらい。いやもちろん、知識と理解力の不足している私にも問題があるのでしょうが。(笑)

 

有村架純さんが演じる初芽。たしかに後半の三成と心通わせる辺りから、可愛いなぁと思いました。でも役としての必要性がイマイチ。終盤で活躍するのかな、と考えましたが特に何もなく。おそらく三成の人格を表すために配した役どころなんでしょうが、だったら琵琶湖の対岸でのシーンから全部いらないですよね。死んだと思ったら……からの最後に「大一、大万、大吉」で再登場!だけで充分な気がします。

 

他にもいくつか必要性に疑問を感じるシーンがありました。せっかく上映時間が約2時間半の大作なので、いらないシーンを削って、もう少しストーリーを素人にもわかりやすく丁寧に構築してくれたら良かったかな、という次第でありまする。

評価(レビュー)

総合満足度:☆☆☆☆  (4/10)
わくわく度:☆☆☆  (3/5)
キュンキュン度:☆☆  (2/5)
かなしみ度:☆☆  (2/5)
カンゲキ度:☆☆☆  (3/5)
びくびく度:☆☆  (2/5)
スッキリ度:☆☆  (2/5)

 

司馬遼太郎ファンの人や歴史に詳しい人が見ればきっと傑作でしょう。それくらい役者や演出は見事でした。これから観ようと思う人はぜひ、簡単にでも歴史や登場人物の知識を頭に入れていくことをオススメします。

歴史好きな女性、いわゆるレキジョの中では「正義の石田三成」が人気だと認識してます(たぶん)。当作でさらに人気を得るかもしれないほどに魅力的でした。が、それより島左近かっこええーっな私なのでした。

おわります。またね。