映画『こどもつかい』感想・評価

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監督:清水崇
出演:滝沢秀明/有岡大貴/門脇麦

 

あらすじ

郊外で子供たちが続々と行方不明になり、その周辺では大人たちの連続不審死事件が発生していた。行方不明になった子供が戻ってきた3日後に恨まれていた大人が死ぬ、という噂が街には広がっている。新聞記者の江崎駿也は、この事件の調査に乗り出す。保育所で働く恋人の原田尚美は、ある日やむをえず預かった男の子を裏切ってしまう。男の子は失踪し、再び尚美の前に戻ってくる。真相を追う二人の前に、謎の男「こどもつかい」が姿を現しーー。

感想(ネタバレ含む)

社会問題に切り込んだメッセージ性の強いホラー!真に怖ろしいのは、こどもを傷つけてしまう大人の心に巣食う闇……。

良かった点

単純な恨みや憎しみ、悪霊や呪いといったものに留まらず、社会問題にもなっている児童虐待について警鐘を鳴らす作品となっています。偏った趣味嗜好を持ち自分を満足させるためだけの虐待者は呪われて当然ですが、精神的に疲れ果てて病み、追い詰められた末に子供を傷付けてしまう人もいるでしょう。そういう誰しも抱えうる心の闇について、改めて向き合わなければいけない、と考えさせられました。

 

バラエティのイメージが強く、正直あまり期待していなかった有岡大貴さん。ところが芝居に不自然さが無く、これから役者として活躍する機会が増えるかもしれないな、と思いました。(といっても上手いとは言えない、まだ可もなく不可もなくの未完成な感じですが)

さて、語らずにはいられない門脇麦さん。私が今、最も注目している若手女優さんの中の一人です。今作も門脇麦さんが出演してるから観に行ったようなものです。彼女は間違いなく超一流ですが、イマイチ世間の注目度が比例していないように思いますね。もっともっと映画で活躍して有名になってもらいたいです。

気になった点

ホラーとして売り出しているのに、まったくと言っていいほど怖くないです。予告での滝沢秀明さんのコミカルなキャラを目にした時から怪しいとは思っていましたが、「ホラー要素のある、アイドルのコント」を観た気分です。呪怨シリーズを手がけた監督ということで期待しすぎたのでしょうか。題材が良いだけに残念です。

怖い映画を作れるはずなのに、どうしてあえて怖くない作品にしたのでしょうか。ホラーが苦手な子供やアイドルファンも気楽に観れるようにかな?と考えましたが、それも違う気がします。児童虐待のシーンは、ホラーとは違ったエゲツなさが思いっきり描かれていますからね。しかも予告ではホラーとして描かれているわけですし……どういう客層をターゲットにしてるのか疑問でした。

ストーリーに矛盾点などは特に見られず伏線も回収できているのですが、どうにも茶番劇っぽく感じ、没入感がなくて入り込めませんでしたね。

評価

総合満足度:☆  (1/5)
わくわく度:☆☆  (2/5)
キュンキュン度:☆  (1/5)
かなしみ度:☆☆☆  (3/5)
カンゲキ度:☆  (1/5)
びくびく度:☆☆  (2/5)
スッキリ度:☆☆☆  (3/5)

酷評になりましたが、これには理由がハッキリありまして、私の中でハードルを上げすぎました。清水崇監督のもとで門脇麦さんが主演を務めるということで、期待が大きすぎたんですよね。最初から「ジャニーズファンが気楽に楽しめる映画」として売り込んでいれば、悪くなかったです。取り扱った題材とメッセージ性に関しては特に素晴らしい作品でした。